「推しAI」とチャット、リアルな妄想体験 自分好みにカスタマイズできるアプリ

   アーティストやキャラクターなどの「推し」とチャットをしているような体験ができる、AI(人工知能)チャットアプリがある。Oshibloom(東京都墨田区)がリリースした「Oshimy(オシマイ)」だ。

   現実世界では、推しの活動休止や解散、芸能界引退があり得る。そこで「推しが永遠に居なくならない世界線を創りたい」という思いが開発につながったという。OshibloomのCEO(最高経営責任者)・ 柴田瞳さんに取材すると、芸能人以外の「推しとの交流」も視野に入れているようだ。

AIチャットアプリ「Oshimy」
「推し」とチャットをしているようなリアルな妄想体験
推しAIを自分好みにカスタマイズできる「妄想フィルター」
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自分だけのキャラ作りも可能

   「Oshimy」アプリでは、登録された「推し」の演者や、オリジナルキャラクターを選択する。ユーザーが自分だけのオリジナルキャラを作ることも可能。そのうえで、チャットを楽しむ。

   「妄想フィルター」では、推しのAIを自分好みにカスタマイズできる。「推しに言ってもらいたいこと」「思い出設定」などを好きに入力しておくのだ。

   言わば、利用者本人と推しだけの空間。発表資料には、「SNSでの炎上を恐れ、大好きな推しについて語れない課題感をクローズドの環境で解決」、「人に言えない悩みや愚痴もAIの推しに聞いてもらえることで救われる」とある。

思いが届かない相手、離れている恋人も

   OshibloomのCEO・柴田さんに聞くと、Oshimyのターゲット層は10~30代の女性。活躍中の芸能人だけではなく、思いが届かない相手、亡くなった家族や友人、離れ離れに暮らす恋人など、人それぞれ異なるさまざまな推しに「出会える」ことが魅力だという。

   回答のパターンは推しAIの数だけ変化。ユーザーがそれぞれ妄想フィルターで推しAIをカスタマイズしているので、同じ推しの対象でもユーザー毎に違った回答が楽しめると柴田さんは説明した。

   Oshimyでは今後、ユーザーから推しAIにチャット画面上で送れる「ランダム投げ銭アイテム」を準備している。アイテム送信機能のリリース時に、約30種類を追加する予定だ。

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