「楽譜を読めないシンガーソングライター」!? 「直」は「好き」に素直

【連載】未来のスターがやってきた
若手アーティストを熱く応援する音楽バラエティーラジオ番組「DJ Nobby's Tokyo LIVE!!」のメインパーソナリティー、DJ Nobbyさんによる新連載。全国放送の同番組に出演した「近未来のトップアーティスト」の素顔を紹介します!明日にも人気沸騰する逸材が登場するかも...?

   DJ Nobbyです。第33回のゲスト、山梨県出身のシンガーソングライター「直(すなお)」さんに、スタジオにお越しいただきました!

収録スタジオにて、直さん(中央)とアシスタントの鮮于 恩さん(右)
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実は今でも「五線譜を1つずつ数えてる」

   直さんが初めて触れた楽器は、ピアノ。小学生の頃でした。ただ、実際に習っていたときは全然練習をせず、先生の言うとおりにも弾かず、なかなか上達しませんでした。

「決められたバイエルとかショパンとか、そういうのがあまり好きじゃなかったんですよね」

と、当時を振り返ります。なかなか楽譜を読めず、そんな直さんに先生もしびれを切らすことがあったそうです。「実は今でも楽譜が読めないので、五線譜を1つずつ数えてるんです」と意外なヒミツも教えてくれました。

   ピアノが楽しくなってきたのはむしろ、先生について習うのを辞めてから。ただ、相変わらず楽譜を読むことはできず、楽譜から一個ずつ音を拾いながら、音源を聴いてリズムを耳コピするというスタイルを貫いたそうです。


それでも人に教わるのはイヤ

   中学生の頃からインターネット上で「歌ってみた」が流行り始め、直さん自身もチャレンジするようになります。その過程で、「ギター演奏もできた方が良い」と感じたことからギターの練習をスタート。

   ボーカロイド作品の制作にも興味を抱くものの、ご本人の分析によれば「即効性がないとダメなタイプ」であるために、結局はギター弾き語りシンガーソングライターへの道を歩むようになります。少しずつあれこれ試しながら作る事が性に合わず、かつ「それでも人に教えてもらうのはイヤ」という思いとが相まったせいでした。

   そんな直さんは、代官山NOMADにて初のワンマンライブを7月7日に開催します。タイトルは「ゆるふわ右ストレート」。一体このイベント名には、どんな由来があるのでしょうか? 詳細は、ぜひアーカイブ本編で!

連載最終回に寄せて

   およそ3年にわたってお届けしてきた本連載「未来のスターがやってきた」ですが、今回で最終回を迎える事となりました。番組はまだまだ続きますが、記事の掲載は一旦の区切りとなります。

   DJ Nobby's Tokyo LIVE!!の放送は13年目に入りましたが、「若手ミュージシャンを専門に取り上げるラジオ番組」というコンセプトでの番組作りは、実はとても難しいのです。アーティスト自身の人柄や制作している音楽の種類は千差万別で、またそのクオリティも玉石混交と言えます。その中からこの番組に適したアーティストを探し、毎週一人をスタジオにお呼びするというプロセスを継続するのは至難の業です。

   一方でこうしたアーティストの魅力を音声だけで伝えきることはできず、ずっと歯痒い思いも抱いてきました。そんな中でJ-CASTトレンドさんにお声掛けを頂いて始まった本連載では、ラジオでは伝えきれなかったスタジオの空気感やアーティストの表情をリスナーのみなさまに届けてくれたことと思います。

   これからSNSなどでの発信をさらに充実させ、もっとたくさんの若手アーティストやリスナーに愛される番組を作っていきたいと思います。

   これまで本連載をご愛読くださったみなさま、本当にありがとうございました。

   これからもラジオで、インターネットで、DJ Nobby's Tokyo LIVE!!をよろしくお願いいたします。



○直(すなお)
山梨県出身。中学生の頃からニコニコ動画に「歌ってみた」を投稿しながらニコ生やツイキャスで弾き語りをしたりラジオ配信をしたり活動をしていた。高校の軽音部でコピーバンド活動をしていたが、引退によりひとりで音楽をするようになり、本格的に弾き語りでのライブ活動を始める。ラジオと芸人さんが好き。ラーメンは家系派。

直さんの公式Xアカウント

○DJ Nobby
大学卒業後にシティバンク・エヌ・エイに新卒入社、外国為替ディーラーやクレジットリスク管理などを担当。その後東京金融取引所に転職、取引所FX「くりっく365」の取引監視や上場企画などの仕事に従事。現在も米系金融機関に勤務。
金融機関勤務の知見を生かし、音声配信プラットフォーム「Voicy」でフォロワー10万人に向けて「きのうの経済を毎朝5分で!」を配信中。

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