大黒屋がAI 買い取り査定サービス 集荷に査定、身元確認も全てLINEで完結
2024-05-24 03:00:00
大黒屋(東京都港区)は、AI買い取り査定サービス「おたからAI」を2024年5月13日から提供している。
LINEアプリを利用して、中古ブランド品を大黒屋が買い取るサービス。商品を手放す前に、LINE 上でのAI 鑑定士による簡易画像査定を通じて、目安となる買い取り額を把握できる。
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自然な応答の中で全てが完結
同サービスは、買い取りに関わる登録から集荷、査定、KYC(身元確認)など、全てのやりとりがLINE チャットボット上にて完結する。使い方は下記の通りだ。
1. 「おたからAI」公式LINE を友だち登録
2. 「おたからAI」の公式LINEで「写真査定」をタップ。ガイドに沿ってブランド品の写真を送信
3. 買い取り金額の目安を確認
4. 「買取配送」をタップし、公式LINEの指示に従い、買い取り査定に出す商品を選択
5. 身分証明書のコピーとともに、自宅に届く買い取りキットに商品を入れ発送後、大黒屋鑑定士が査定。公式LINEで正式査定金額が提示される。
6. 買い取り査定金額に納得したら、買い取り成立
7. 公式LINE にて振込銀行口座の登録の案内に従って登録後、買い取り額入金を確認
AI写真査定は、さまざまな最新技術によって実現させている。その一つが、「ダイナミック・プライシング」。入力された商品データを基に、最新の市場価格を提示するものだ。同社がグローバル規模で管理する在庫情報・商品データベースを活用し、参照する商品価格データは常に最新にアップデートされる。
これまでよりもずっと気軽に「現金化」
利用者にとって、同サービスの「最大のメリット」とは。発表資料では大黒屋・小川浩平代表取締役社長が、「物を売るにあたって直接店舗へ行く面倒が解消される点」を挙げている。さらに「固定資産の流動化」を通じて、利用者ひいては社会全体に対して、より豊かな生活とSDGs社会の実現も提供できると思う、と続ける。
「例えば、特にシニア世代の方は、使わなくなったブランド品を、本サービスを通じてこれまでよりもずっと気軽に現金化できるようになることで、お子さんやお孫さんともっと旅行に行けるようになるかもしれません」
今後は、「お客様窓口のある店舗を持つ企業との連携」も視野に入れる。その場で買い取り・連携企業のポイントなどで還元することで、将来的にはブランド品だけでなく、不動産や自動車など、あらゆるサービスの下取りとして活用することができるのでは、との考えからだ。小川社長は、店舗だけでなく、ECを持つ企業などと連携し、下取りサービスを展開することも可能だろう、としている。