3Dプリンター技術を駆使「カスタムイヤホン」 個人の「耳型」に合わせフィット感抜群

   rainboww (東京都新宿区)は、カスタムイヤホン「LIFEEAR Flow(ライフイヤーフロー)」シリーズのクラウドファンディングを、2023年6月10日まで実施中だ。

   最新の3Dプリンター技術を駆使し、手軽さとファッション性を兼ね備えているのが特長だという。

「LIFEEAR Flow」を発表したrainboww・朱静儀さん
商品発表会でプレゼンをする朱さん
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「爆音」のなかで聞きたい音だけ拾える

   発表資料によると、従来のカスタムイヤホンの製造プロセスを一新。「LIFEEAR Flow」は、3Dプリンター技術を駆使して最短当日で製造できるという。一人一人の耳の形に合わせて型をとり作るため、耳にフィットする。長時間装着しても疲れない。

   rainboww代表取締役・朱静儀さんに聞くと、「LIFEEAR Flow」は、一人ひとりの耳型に合わせて製作するため遮音性が高い。例えば「爆音」のライブハウスで、ミュージシャンがこのイヤホンを付けて演奏したとしよう。周囲のノイズがイヤホンの遮音性によって聞こえにくくなり、演奏音に集中しやすくなるのだ。他にも、Bluetooth(ブルートゥース)機能もあり、無線と有線2種類の使い方ができる。


Bluetooth(ブルートゥース)を繋いだLIFEEAR Flowのイヤホン

   J-CASTトレンドの記者は、実際に試供品版のイヤホンを装着してみた。イヤホン自体についている視聴用に特別に装着されたシリコン(実際の商品にはシリコンは付いていない)の部分が耳にぴったりとフィットして、音が鮮明に聞こえた。記者自身の耳の形に合わせて作ってもらったものなら、さらにクリアに音が聞こえるのだろう。

   なお「LIFEEAR Flow」は、耳の形に合わせて製造する関係で、あらかじめ補聴器専門店で自分の耳型を採取してもらい、それをrainbowwに郵送する必要がある。

   価格は、5万8000円。発表資料によると、3Dプリンターによる製造と、電子機器部分のモジュール化に成功したことで、低価格を実現できたという。デザインは、ブラックとパープルがあしらわれた「ナイトシャドウ」、オレンジとブルーの「サマーブリーズ」、緑とブラックの「フォレスト」、ブラックとブルーの「サファイアブルー」の4色だ。

金額的に手軽なカスタムイヤホンを

   rainboww代表取締役・朱静儀さんに取材した。朱さん自身、普段、プロとして歌手活動をしていると話す。一般的なイヤホンだと、自分の耳のサイズに完全に合っているわけではないので、少しの振動でずれて、ライブ中に動き回った時にアクシデントで耳から外れて飛んでいってしまうことがあるそうだ。そこで、自分の耳のサイズに合わせて作るイヤホン「イヤモニ」を購入することがあった。購入時に「価格帯は20万円以上が一般的」「納期が2~4か月掛かる」「標準でワイヤレス未対応」といった課題があると感じた。そこで手軽に購入できる商品を作ろうと考えたという。

   実際にイヤホンの製造を始めると、モニター体験者が採取した「耳型」が送られてきた。「こんなにも、人によって形が違うのか」と驚くと朱さん。「この耳の形なら、どういう形状にしたら着け心地がよいのか」を日々考え、毎回研究しながら作り続けていると話した。

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