「森永ラムネ」動画がTikTokで受験生に話題 難関大の学生がエール&アドバイス
森永製菓が販売する、ぶどう糖90%が特徴の「森永ラムネ」。ブドウ糖は脳のエネルギー源として知られる。いまや受験生におススメのアイテムとして紹介される機会も増えた。
「森永ラムネ」は、受験生を応援すべく特設サイトを立ち上げるなどユニークなアピールをしており、昨年の受験シーズンからは、TikTokで受験生応援企画を実施。受験勉強を乗り越えた難関大学に通う、現役大学生が「おすすめの勉強法」「勉強の集中法」「受験生へのエール」などを、熱く語るこのコンテンツが話題に。込められた思いについて、森永製菓の担当者に話を聞いた。
「ツラいと思うかもしれないけれど、自分のためにがんばって」
たとえば、ある男子大学生は受験生にこんなメッセージをおくっている。
「自分が受験勉強をしていた時は、1週間や1日のスパンの中でも、朝は元気だけれど、夜は落ち込んだり、というのがずっと続いていて......」
実体験に基づく苦労を語りつつ、だからこそ送れるエールも口にする。
「(でも)終わってみてやってよかったなというか、受験勉強をがんばるというその過程がいまにつながっている――そういう人が多いものです。ツラいと思うかもしれないけれど、そこは踏ん張って、自分のためにがんばってほしいと思います」
この動画を見られるのが、TikTokの「【公式】森永ラムネ 受験勉強で集中Tips」だ。
昨年の受験シーズンでは、東大生に「各科目のおすすめの勉強方法」、「集中のコツ」、「大学の志望理由や魅力」をインタビューした。
好評を得て今年は、都内の私立大学の学生たちが登場。明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学の学生が思い思いにインタビューに答えている。
それにしてもなぜ、「森永ラムネ」は受験生を応援するようになったのだろうか。そして、話題の動画のねらいとは。森永製菓のマーケティング本部 菓子マーケティング部・小山内 裕亮(おさない・ゆうすけ)さんに聞いた。
――「森永ラムネ」が受験生を応援するようになった、きっかけはあったのでしょうか。
小山内 裕亮さん 1973年の発売以降「森永ラムネ」は子どもの駄菓子として定着していました。ところが、2013年頃から、「ぶどう糖」の効果が認知されたことにより、ボトルラムネの売上が、大学生やビジネスマンなど大人を中心に伸長を続けました。
それを受けて、2018年には、大人向けに粒を約1.5倍大きくした「大粒ラムネ」を新発売。「ぶどう糖90%配合(含水結晶ぶどう糖として)」を訴求するとともに、「集中シーン」を応援するアイテムとしてアピールするようになりました
――そういった経緯があったのですね。
小山内さん そのうえ、「森永ラムネ」は受験生にご愛用いただいているというところがありましたから、受験生を応援していきたいとで考えました
若年層&リアルな動画が多いTikTok 「生の声」伝えるには最も適切
――今回のTikTok動画もその一環ですね。
小山内さん ええ。では、何が受験生の応援につながるかと考えた時、受験を経験した先輩たち(現役大学生)がどのような受験勉強をしてきたのか、参考になる情報をお届けしたいと、企画がスタートしました。僭越ながら、純粋に受験生のために何ができるか考えた結果が、好評につながっているのかと思います
――ところで、他のSNSなど手段は多い中で、今回はTikTokで展開したのはなぜですか?
小山内さん TikTokは他のSNSと比較し、若年層ユーザーが非常に多い媒体であることが大きな理由です。また、TikTokは作り込まれた動画、というよりも、リアルな動画が多い媒体。「現役大学生の生の声」を伝えるには最も適切な媒体と判断し、選定いたしました。
また、受験生は1日の多くの時間を勉強に費やしていて、なかなか一息つきにくいのではないかなと思います。TikTok特有の短尺の動画でリフレッシュしながら勉強のためになるものを目指しました。そんな時、一緒に「森永ラムネ」をつまんでほしいですね
――動画の制作でこだわった点は?
小山内さん 受験生にとって、スマートフォンを触るのは限られた貴重な時間だと考えており、短い時間で要点がきちんと伝わるように制作しました。
現役生に投げかける質問内容は、勉強のコツや、ためになるポイント。そのほか、現役大学生がいま大学で取り組んでいることや、将来の夢などもお聞きしています。
受験生は目の前の受験と必死で向き合っていると思いますが、現生大学生の姿を見て、自分の大学生活を想像しながら頑張ってもらえるといいなと思っています
――最後に、あらためて見どころはどんなところですか?
小山内さん 現役大学生の「生の声」から、受験生にとって何か「気づき」を得られるきっかけになってくれればうれしいです。そして、各大学の現役生の大学生活にも触れています。ぜひ気分転換ぐらいの感覚で見ていただければと思います