能登半島地震から1か月で考える 避難所暮らし「あなたを助けるグッズ」

   能登半島地震から、1か月が過ぎた。家を失い、今も避難所で不自由な生活を強いられている人は少なくない。避難所で使われている場所は、学校の体育館や教室、公民館の和室や調理室などだ。

   石川県の1月の平均気温は、6度。場所柄、冬は雪が多く降り、最低気温がマイナスになる日もある。発災後しばらくは道路の崩落などで通行止めが多数あり、被災地への物資輸送を困難にした。もし、自分が避難所でしばらく暮らすことになったら――。「いざ」というときに自力で持ち出せる、また普段すぐに買いそろえられる防災グッズ、代用グッズを紹介したい。

避難所に不可欠な防災グッズとは
ユニーク6年ウェット
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情報収集は不可欠、ラジオと充電器を

   取材に応じてくれたのは、防災用品の製造・販売を手掛ける、ユニーク総合防災(東京都渋谷区)。「これだけは避難所へ持っていけるように、あらかじめ準備しておくといいもの」を5つ聞いた。内容は以下の通りだ。

・「ユニーク6年ウェット」
抗菌・抗ウイルスの大判ウェットタオル。風呂に入れない場合に、顔や体、デリケートゾーンを拭き、衛生を保てる。1本のサイズが54×215ミリ(封入時)なので、数本を持ち歩いていても苦にならないだろう。

・ラジオと携帯電話充電器
ラジオは、被災地の環境下において、生き残るために不可欠となる情報を収集するツールだ。同様に、情報の受発信で必須の携帯電話を充電する機器も必須。乾電池タイプのモバイル用充電器は、一つあるとなお良い。

・生理用ナプキン
男女問わず止血に使える。万一のために1パック(20個)程度はあった方が良い。

・軍手
片づけをはじめ各種作業用に、手を守るために重宝する。売っている場所が多いので、普段から入手しやすい。

・救急セットや予備の眼鏡
被災地で不足しがちになる救急セットと、持病などで服用している医薬品一式は、持っておいた方が安全。

家に常備しているアイテムが意外に役立つ

   加えて、家に常備しているようなアイテムで、被災時に活用できるものはあるのだろうか。

   ユニーク総合防災は、寒さ対策として、体に巻くことができる「サランラップ」や「アルミホイル」、「アイラップの様なビニール袋調理に役立つ袋」は、常に多めにあると良いとアドバイスをくれた。

   そして、ダンボール箱も断熱効果がある。冷たい床の上に敷いて座れば、寒さを防げるうえ、床との直接の接触を避けられる。また、簡易トイレを作るのにも役立つという。

   水洗トイレが使えないとき、活躍するのが「酢」だ。排泄物をまとめる際に、キッチンペーパーに染み込ませて汚物袋に入れると臭いが緩和される。

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