冬場の車中泊に「ポータブル電源」を 一台でスマホ充電、電気毛布、ケトルに対応

災害は、季節を選ばず起きる。今時期に、避難を余儀なくされる大地震が起きた場合「寒さ」が気がかりだ。暖を取れる場所に逃げられるとは限らず、内閣官房内閣広報室が発表している「防災の手引き」によれば、積雪地域での車中泊だと「エンジンを切って寝た場合は凍死する危険性もあります」。

必要最低限の備えで、寒い夜を乗り切れるのか。BLUETTIの超軽量小型ポータブル電源「AC2A」を引っ提げて検証した。

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置いてスイッチオン、即座に充電開始

設定はこうだ――仕事を終えて帰宅した直後に大地震が発生、慌てて防災バッグと「AC2A」を抱えて飛び出したところ、家が倒壊。辺りは既に暗く、近くの避難所は人でごった返しているようなので、明るくなるまで車内で待機する。なお暖房は使えない。

ということで今回、記者は下記の持ち物のみで「冬の車中泊」に臨んだ。

・ポータブル電源「AC2A」
・スマートフォン(プライベート用、仕事用の計2台)
・充電ケーブル3本
・2リットルペットボトル(水)
・マグカップ
・食料(ドリップバッグコーヒー、粉末スープ)
・小型ケトル
・電気毛布
・USBライト


記者と共に夜を明かすアイテムたち

   片手で軽々持てる3.6キロの「AC2A」と、防災バッグを抱えて車に乗り込むと、気温は10℃を切っていた。コートを羽織っているので今は平気だが、足先がじわじわ冷えてくる。このまま朝を待つのは現実的ではない。腹も減っている。暗すぎるのも不安だ。

しかも一日の仕事を終え、プライベート用・会社用のスマートフォンは、バッテリーが共に30%を切っている......。災害時は情報収集や連絡手段として欠かせず、使えなくなると命の危機に直結する恐れもある。寒さと空腹に耐えられるうちに、まずはスマホをできるだけ充電することにした。「AC2A」の直流(DC)と交流(AC)の合計最大出力電力は300Wなので、ここを超えないように使っていく必要がある。

安定した水平な場所に「AC2A」を置き、中央に3つ並んでいる四角ボタンのうち、真ん中の「主電源」を押す。すると、すぐ真上の「LCD画面」が点灯し、バッテリー充電量や、充電/放電の残り時間などがわかるようになる。高温になりすぎたり、過電流、過負荷といったトラブルが起きたりすると、アラートが表示される。

   「AC2A」は最先端の急速充電技術を採用しているため、45分で80%充電できるという。2台のスマホを同時に「AC2A」につないで充電開始。特に操作につまずくことはなく、ここまで順調だ。


真っ暗な車内で、スマホの充電

うとうとするほど静かな稼働音

   20分ほど経ち、寒さと空腹感が増してきた頃、スマホのバッテリーが50%を超えた! ひとまず安心。この時点で、「AC2A」の残バッテリー量は90%弱。まだまだ大丈夫だ。

   スマホとモバイルバッテリーと交代で、USBライトを「AC2A」に接続し、手元を照らす。マグカップに粉末スープ、ケトルに水をそれぞれ入れたら、ケトルを「AC2A」につないでスイッチオン。スマホでSNSを眺めていたら、数分で湯が沸いた。

あたたかいスープを一口含むと、胃袋と心にゆとりができた。「AC2A」に接続した、あたたかい電気毛布にくるまりながらスープを堪能する。「AC2A」の定格出力は300W、電力リフトモードで600Wまでの抵抗負荷のある電化製品に対応できる。低消費電力(300W以下)の小型ケトルであれば使えるのだ。


電気毛布にくるまってスープを飲み、暖を取る

   沸かした湯の余りでコーヒーを飲みながら、スマホ2台の充電を再開する。

「AC2A」は、スマホ2台充電(30%から100%)、ケトルとUSBライトのスポット使用に加え、電気毛布の累計2.6約時間稼働に応えた。比較的容量が小さいが、それでも家に一台「備え」として置いておけば、急な停電が起こった際に非常用電源として役立ち、当面は慌てずに済む。


クリスマスセール中はおトクに買える

今回は非常時を想定した活用だったが、アウトドアや長距離ドライブといった、楽しいイベントでも「AC2A」は活躍してくれる。夏場のお出かけシーンに必須の車載冷蔵庫、エアコンなど多様な機器に十分な電力を供給できる。

3000を超える充放電回数と熱安定性を確保し、「10年以上の長寿命」という点も魅力だ。BLUETTIは2023年12月25日現在、全商品を対象にセールを開催しており、最大37%オフで購入できる。「AC2A」は、通常2万9800円のところ、期間限定クーポンを使用すると税込1万9800円とおトクな価格になっている。


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