職場忘年会、若者は結構「参加したい」? コロナ5類移行で変わる風潮

   2023年もいよいよ大詰め。忘年会の季節だ。コロナウイルスが5類に移行した今年は、長らく取りやめていた忘年会を久々に行おうという企業もある。コロナ禍で入社し、忘年会の経験がない人々は、「会社が主催する忘年会」についてどう思っているのだろう。参加したいか、したくないのか。

   J-CASTトレンドは、「コロナ禍(19年~23年)に現在の勤め先に入社して以来、忘年会が行われたことがなかったが、今年初めて開催される予定」の20代~30代の20人(男女、各10人ずつ)に調査を行った。

盛り上がる忘年会文化(画像はイメージ)
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「参加費は会社負担」でも行きたくない

   まず、「会社が企画する、全社員に通知される『忘年会』にいきますか」と質問した。 行くと答えた人は、14人。行かないと答えた人は6人。

   「行く」人に、理由を聞いた。以下のような声が目立つ。

・忘年会のお金は会社負担で、残業代が出るから
・同じ会社の人と関わりが薄く、親睦を深めたいから
・忘年会の出し物のビンゴの景品が豪華だから
・リモート勤務が主の職場なので色々な人に会えることが嬉しい

   忘年会の参加費が会社負担、参加すると物的なメリットが得られる、といった点が大きいようだ。「交流」に期待を寄せる向きもみられる。

   一方、「行かない」人の意見はこの通り。

・会社全員が参加するというのが嫌。仲の良い同僚のみが集まる飲み会ならいく
・決して安くない額の会費を払って忘年会に参加する意味がわからない
・話についていけず、忘年会で孤独を感じる

   他にも、「プライベートを優先したい」「感染症が怖い」など。忘年会の会費が会社負担でも、「早く実家に帰省したいので不参加」という人もいる。集まった回答を見る限り、参加費が自己負担になる会社に勤めている人は、行かないと答える傾向があるようだ。同じ6人にどういう条件であれば「忘年会に参加しよう」と思うのか尋ねると、費用面がネックになっている人は、「忘年会のお金が会社負担になれば行く」と明かした。

若者ほど「参加したい」

   ライボ(東京都渋谷区)の調査機関「Job総研」が2023年11月20日に発表した「2023年 忘年会意識調査」を見てみよう。「忘年会の参加意欲」について質問している項目がある。

   回答者1037人(男女20~50代)のうち、「参加したい派(とても参加したい、参加したい、どちらかと言えば参加したい、の合計)」は55.8%と半数を超えた。年代別にみると、若者ほど「参加したい」派が多い。

20代:参加したい(61.5%)、参加したくない(38.5%)
30代:参加したい(54.9%)、参加したくない(45.1%)
40代:参加したい(51.1%)、参加したくない(48.9%)
50代:参加したい(52.9%)、参加したくない(47.1%)

   忘年会への参加意欲がない458人を対象に、理由を調べた。上位3つの回答は「気を使うのが疲れる(36.7%)」、次いで「特に必要性を感じない(33.8%)」が、「経済的な負担が気になる(33.2%)」だ。

   同調査の「まとめ」として発表資料には、昭和や平成世代では比較的一般的だった「飲み会=上司に気を使う場」とする考え方が、令和世代では不要と考えられており、「忘年会の風潮が変化する傾向が見られている」とある。また、今後はさらに忘年会文化が盛り上がり、コロナ前の実施率にまで回復することが予測できる、という。

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