新型コロナ7月の死者2400人超 2か月遅れの公表、感染のピークは過ぎる

   新型コロナウイルスによる2023年7月の死者は、全国で2400人を超えていたことが、9月29日に公表された厚生労働省の分析で分かった。5月からコロナの感染法上の扱いが、2類から5類に変わり、死者の公表は2か月後れとなっている。感染のピークは現在、過ぎつつある。

感染のピークは現在、過ぎつつある
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5月以降増える

   厚労省によると、今年7月の1か月間に、新型コロナが最も死亡に影響したとされる死者は全国で1399人。また、新型コロナが、死因となった病気の経過に影響を及ぼした人も含めた死者数は2460人だった。

   同じ数え方で、5月は610人と1367人。6月は765人と1582人だった。死者数は5月以降、次第に増えている。

   コロナが2類だったときは、死者数が毎日公表されていた。しかし、5月以降は、市区町村に提出された死亡届と死亡診断書の情報を、都道府県経由で収集して公表する方式に変わった。このため、死者数の把握・公表は、実態と約2か月のタイムラグが生じている。

   現在のコロナ第9波は、8月から9月上旬に感染者が多くなったので、8月の死者はさらに増えている可能性がある。

「第9波」収束に向かう

   一方、全国の新型コロナの感染者数自体は、このところ急減している。厚労省によると、9月18日~24日 の全国の新型コロナの感染状況は、全国の1医療機関あたり11.01人。前の週の17.54人から激減した。第9波はピークを過ぎて収束に向かっているようだ。

   感染者が多いのは愛知(16.61人)、岐阜(15.24人)、千葉(14.43人)など。東京や大阪は8人台となっている。

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