ロート製薬「ティントリップ」が一味違う 唇の水分に反応して発色、保湿ケアも
ロート製薬(大阪市)の「メンソレータム フラッシュティントリップ」を紹介するPR動画が、「TikTok」で、2023年9月15日夕方までに1000万回再生されている。唇の水分に反応して発色する「ウォーターティント」に加えて、唇の乾燥による荒れを防げるというのだ。
見た目は薬用リップクリームに見えるが、商品開発のうえでどんな狙いがあったのか。ロート製薬に取材した。
唇からはみ出しても発色しない
TikTokの投稿動画では、女性が「メンソレータム フラッシュティントリップ」を実際に唇に塗ったり、4色の違いを見せたりして商品をアピールしている。そこに、「色がナチュラルでスクールメイクにいい」「UVカット機能が入っている」「塗り直しても濃くならないので鏡を見ずに塗っても失敗しない」等のコメントが複数寄せられた。
発表資料によると「メンソレータム フラッシュティントリップ」は、唇の水分に反応して発色する「ウォーターティント」だ。塗った際にはみ出しても発色せず、目立たずに済む。
シア脂にアボカド油、オリーブ果実油含め6種類のオイル成分を配合し、たっぷりのうるおいで乾燥による荒れを防ぐのが特徴だ。色はレッド、ピンク、オレンジ、ベージュの4種類。
ロート製薬に取材すると、広報が対応した。消費者から、一般的にドラッグストアなどで販売されているティントタイプの商品は、毎日使いたくても唇が荒れてしまうことがあるとの意見を聞いたという。そこで同社では、発色や色味のバリエーション、リップ本来の保湿ケアを両立できるようこだわり、「メンソレータム フラッシュティントリップ」の開発につなげた。
ナチュラルなのに、奇麗に色づく唇、さらに色落ちしにくい――こうした点が消費者に受け入れられ、SNSでも評価されるようになったと、ロート製薬は考えているようだ。