「東京ゲームショウ VR 2023」体験 ゲームの国でアバターから魔法放てる
ゲームイベント「東京ゲームショウ2023」。そのバーチャル会場「東京ゲームショウ VR 2023」(TGSVR2023)が、2023年9月21日~10月1日に開催される。
バーチャル会場の展開は3回目だ。今回はパソコン(Windows)やVRゴーグルに加え、スマートフォン(iPhone、Android)からも参加可能。記者は、開発中の会場の様子を体験した。
空に浮かぶVR会場
さまざまなゲーム関連企業が出展するTGSVR2023。2022年の開催では、約40万人以上が訪れた。今回のテーマは「WORLD JOURNEY」だ。ユーザーは天空に浮かぶゲームの国「ゲームアイランド」を訪れ、ゲームの世界観に浸りながら会場を周遊してく。
ゲーム企業としてはカプコンやコナミデジタルエンタテインメント、スクウェア・エニックスなどをはじめ、VRゲームを展開する米サビオス社など海外からも出展する。
記者はVRゴーグル「Meta Quest2」をかぶって会場に入った。まずはゲームアイランドに向かい、空を飛ぶ船の看板からスタート。コア空間にあたる、巨大な樹木を特徴とした「ゲームツリー」は、会場の中心的なエリアだ。ゲームのPV鑑賞会や、ミニライブも行う。TGSVR2023の担当者によると、開催本番では、「樹木(ゲームツリー)の周りに各社のキャラクターの3Dモデルが飾られます」とのこと。
出展社・協賛社スペースは、ゲームツリーの周囲に浮かぶ、それぞれの特徴を持った3つの島々で構成される。
岩山が広がる国「FLINT PEAKS」には、現地で採れる鉱石から武器を作っているというキャラクターたちが生息する。鉱石でできたゴーレムのような見た目で、近づくとテキストとともに話しかけてくる。入口にいるロードナイトというキャラクターによれば「我らは頑固者が多いから気を付けるんじゃぞ」とのことだ。
全24個のクエスト
神秘的な星空や森林が印象深い「MYSTIC FOREST」には、妖精のようなキャラクターが配置されている。ここには、協賛企業であるテレビ朝日のブースを確認できた。同社公式メタバースアイドルユニット「めたしっぷ」の紹介パネルや、ミュージックビデオが楽しめる。
砂漠とピラミッドの国「DESERT GARDEN」には、大きな耳を持った小さい動物が生息する。シリングというキャラクターは「サボテンに近づきすぎるなよ!トゲが痛いゾ!...なんつって、これもつくりもので、コライダーってやつが入ってないから心配すんなよ」と話しかけてきた。
コライダーとは3Dオブジェクトやゲーム制作で使われる用語で、物理的な衝突判定の設定を指す。いわゆる「メタ発言」な遊び心あるネタだ。
TGSVR2023の見どころのひとつとして、右手のVRコントローラーの「B」ボタンを押すと、ユーザーはファンタタジーゲームのような「魔法」を飛ばせる。ほかのユーザーに危害を加えるものではなく、演出を楽しめるものだ。
また会場では、動画や画像でゲームの最新情報を得る、キャラクターを撮影するなど、特定の行動でクリアできる全24個の「クエスト」を用意している。
クエストを達成するごとに、ユーザーは新たなアバターを入手できる。「魔法」はアバターごとに異なるため、さまざまな魔法を集める楽しみもある。記者が標準のアバターでBボタンを押すと、花火のような演出を飛ばせた。
TGSVR2023の担当者によれば「(会場を)隅々までまわっていただくと、クエストをすべてクリアするのに1時間以上かかります」とのことだ。同イベントは、バーチャル体験プラットフォーム「xambr」アプリで展開。入場は無料だ。