「チンチラ」人気上昇で大型イベントも  SNSの写真投稿増えメディア注目

   南米原産の小動物、チンチラ。やわらかい毛並みで、もふっとした見た目がかわいらしい。そのチンチラをコンセプトにしたイベント「チラスマス2023」が、2023年12月17日に東京・大田区産業プラザPiO大展示ホールで開催される。

   一般社団法人日本チンチラ協会が、厚生労働省発表の「輸入動物統計」をまとめたデータによると、2005年から22年にかけてチンチラの輸入が増えている。「チンチラ人気」が高まっているようだ。

チンチラにとっての聖域「チラスマス2023」
チンチラが遊べるスペース
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「輸入」2005年は1103匹、20年は1万2668匹

   「チラスマス2023」では、チンチラにまつわるグッズの販売、チンチラが遊べるスペースやチンチラのグルーミングコーナーが置かれる。チケットは、9月1日~30日販売の9月前売券、10月1日~12月16日の通常前売券、当日券とある。

   先述の「輸入動物統計」によると、チンチラの輸入数は、2005年は1103匹だったが、20年は1万2668匹、21年1万2464匹、22年8527匹となっている。比べると、8~10倍超だ。

   国内におけるチンチラ人気の高まりについて、「チラスマス2023」を主催し、ペットショップの営業などを手掛けるRSCP(東京都大田区)代表・鈴木理恵さんに取材した。

   まず、2014年にチンチラ専門店「ロイヤルチンチラ」(東京)がオープンした点を挙げた。同店はテレビ取材を積極的に受け、精力的にチンチラの認知度を高める活動をしてきたという。15年12月に「第一回ジャパンチンチラフェスティバル」を開催し、第三回ではテレビ取材も入った。

   一般の飼育者が増えるにつれて、メーカーはチンチラ専用のえさや飼育用品の生産を増やした。一方、近年になると飼育者は自分のチンチラの写真をSNSに投稿するようになった。チンチラを飼う人が多くなれば、投稿数もまた増える。そこにメディアが着目、チンチラを取り上げるようになり、さらにその注目度が上がっていった。

チンチラ連れていけるイベントを

   「チラスマス2023」の開催理由を、鈴木さんに聞いた。

   実はチンチラは、外に連れ出すような動物ではない。飼い主にとって、自分のチンチラを見せたい、他の人のチンチラを見たいと思っても、そうした場所はほとんどない。そこで、チンチラを連れて参加できる安全なイベントの開催に至ったとの話だ。

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