沖縄発メタバース「ANZ」で「AI占い」 将来はブロックチェーン活用
近ごろ、さまざまなメタバースサービスが登場している。「メタロポリス」(那覇市)は、「メタバースANZ」というスマートフォン向けメタバースサービスを「β版」として公開している。
血液型や夢による占い診断ができる「AI占いモール」のサービスを開始したと2023年8月23日に発表した。
3Dの「国際通り」「首里城」へ
メタロポリスは8月23日、「メタバースANZのβ版を公開」し、同時に「AI占いモール」を開始したと発表。一方で同社公式サイトを見る限り、ANZ自体は2022年11月からテスト版として公開しているようだ。「iOS」(iPhone)や「Android」スマートフォンに向け配信している。
発表によると、ANZは「新しいコミュニケーションツール」。近い将来、「沖縄風のメタバース空間内でのショッピング」や「ブロックチェーン技術を用いたペット育成ゲーム」「テレワークのための特別なメタバース空間」を導入予定とのこと。詳細は明かされていないが、ペット育成ゲームは「共同育成の新しい経験」を提供するという。
iOS版「ANZ」を試した。テスト段階のアプリを配信するサービス「TestFlight」経由でダウンロードできる。「ANZ沖縄」というワールドを選ぶと「国際通り」「首里城」「メタモール」「海底エリア」という空間にアクセスできる。
「国際通り」は名前通り、那覇にある同名の繁華街がモデルのようだ。アバターの姿で広い範囲を歩き回れる。「首里城」では、正殿周辺を再現している。魚やサンゴに囲まれた「海底エリア」では、「ANZモール」という空間へのリンクがある。ここで占いを受けられる。
夢占いの結果は
「占いをしたい方はタップしてね!」との吹き出しが表示されているアバターをクリックすると、「AIを駆使した」占いを受けられる。生年月日、血液型、その日の天気、都道府県を有力すると、しばらくして健康運や金運、ラッキーカラーなどの結果を表示する。
モール内左側のアバターをタップすると、「夢占い」を受けられる。こちらは、自由記述形式だ。テキストで、今日見た夢を入力する。
記者が「海を泳ぐ夢」を見たと入力すると、数秒ほどして「海を泳ぐ夢は、新たな感情や経験の開放を象徴しています」「もし波浪や荒れた海で泳いでいた場合、困難やストレスがあなたの成長を妨げていることを意味するかもしれません」とかなり詳細な分析が表示された。
「メタモール」という場所ではキャラクター「ANZちゃん」をタップすると、自由に会話が可能だ。こちらは、ワールド内説明によると、米OpenAIの対話型AI「ChatGPT」を使用しているとのこと。