iPhoneが30万円になる未来 値上げと円安で新モデルの価格にドキドキ

   今秋の発売が予想されている「iPhone 15」シリーズ。注目を集めているのは、新しい機能だけではない。近年高額化が進む端末価格も、だ。

   「Pro Max」モデルの大幅な値上げが、うわさされている。加えて円安が進む日本では、価格がどこまで上がることやら――!?

iPhone 14 Pro(右)とiPhone 14 Pro Max(左)(アップルリリースより)
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ベーシックモデルも14万?

   英紙「デイリーメール」(電子版)2023年7月12日付記事で、米投資会社ウェドブッシュ・セキュリティーズのダン・アイヴズ氏は、新型iPhoneの全モデルで100~200ドルの値上げを予想した。

   現行モデル「iPhone 14」シリーズの米国での価格は、最低価格のiPhone14(128GB)が799ドル、最高価格のiPhone 14 Pro Max(1TB)が1499ドルだ。もしiPhone15シリーズで同様の機種が発売され、かつアイヴズ氏の予測する価格が適用されると、単純計算で最低でも899ドル、最高で1699ドルとなる。

   さらに日本で購入する場合、円安が影響を与えそうだ。2023年8月15日の外国為替市場で円相場は、17時現在で1ドル=145.80円を記録した。前日に2023年の最安値をつけたばかりで、今後の行方が懸念される。

   iPhone 14シリーズのうち、「14」の公式価格は、最も安い128GBで11万9800円(税込)。後続モデルになる「iPhone 15」は、100~200ドル価格上昇が予想されている。仮に1ドル=145.80円で換算すると、1万4580円~2万9160円の値上げだ。この金額を当てはめると、最低でも13万4380円、最高で14万8960円と、現行機種より大幅に高くなってしまう。

元値の高い「Pro Max」は最大200ドルアップ予想

   これよりさらに高くなることが「確実視」されているのが、iPhone 15 Proシリーズだ。複数メディアで値上げ予測が報じられている。

   英文ネットニュース「AppleInsider」23年7月6日付記事では、香港の投資会社Haitong International Tech Researchのテック系アナリスト、ジェフ・プーが、「iPhone 15」シリーズの価格引き上げを予想した。また、米の金融・経済系メディア「Investor's Business Daily」7月10日付け記事で、英バークレイズ銀行アナリストのティム・ロング氏が、「Pro」モデルは100ドル、「Pro Max」モデルは100~200ドル、それぞれ値上がりするとしている。

   現行機種の「14 Pro」モデルの価格は999~1499ドル、「14 Pro Max」モデルは1099~1599ドルだ。iPhoneシリーズでは、たびたび最小ストレージ容量と最大ストレージ容量の増加が行われるが、もし同一ストレージのままで、この「予想」が実現すると、「15 Pro」モデルで1099~1599ドル、「15 Pro Max」モデルだと1199~1699ドル、もしくは1299~1699ドルの計算になる。

   日本では「14 Pro」モデルが14万9800~22万4800円(税込)で販売されている。もし「15 Pro」で100ドル値上げ、かつ1ドル=145.80円で換算した場合、単純計算で1万4580円のプラスだ。とすると、16万4380円~23万9380円という価格帯に。

   「Pro Max」だと、元値が高いうえに「最大200ドルアップ」が想定されている。「14 Pro Max」は16万4800~23万9800円(同)で入手できる。仮に200ドル=2万9160円の値上げになってしまうと、価格は19万3960~26万8960円とハイスペックPCが購入できる値段に。

   iPhoneが30万円の大台に乗る未来が、遠くないかもしれない。

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