カラオケルームで「歌わない」  コロナ禍に各種サービス、5類移行後の今

   カラオケの用途は、もはや「歌」にとどまらないようだ。通信カラオケ「JOYSOUND MAX GO」を導入している、全国のJOYSOUNDカラオケルームで、室内のモニターを活用した謎解きホラーゲーム「カラオケルーム×リアル謎解き 礼子伝説 ~闇に葬られたアイドル~」を、2024年1月31日まで楽しめる。

   帝国データバンクが2022年1月29日に発表した調査によると、「2021年度のカラオケ市場」は、新型コロナウイルス感染症拡大前(2019年度)と比べ、6割近く売り上げが減少した。当時カラオケ業界は、何とか需要を喚起しようと、飛沫感染を防ぎつつ「歌わないカラオケ」の利用を模索した。コロナが「5類感染症」の位置づけとなった現在、どうなっているのか。調査、取材した。

「歌わないカラオケ」が利用客に定着してきている
カラオケルーム×リアル謎解き 礼子伝説 ~闇に葬られたアイドル~
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動画鑑賞やテレワーク

   「カラオケルーム×リアル謎解き 礼子伝説」は、カラオケルームで起きた怪事件の謎を実際に部屋のモニターで怪映像を見ながら、スマートフォン向け謎解きアプリ「TRIAD謎解き」を使い、解き明かしていく体験型コンテンツだ。

   カラオケルームを利用するサービスだが、歌って楽しむのが目的ではない。こうした「歌わないカラオケ」はほかにも、「JOYSOUND」や「ビッグエコー」といったカラオケ店で、今も下記のようなメニューが提供されている。

・大画面のプロジェクターで動画鑑賞が楽しめる
・キャラクターのコラボカフェドリンクの販売
・オンラインレッスンやテレワークに使える「テレワークプラン」

来店者の半数以上は「カラオケ以外」で利用

   コロナが「5類」に移行し、気兼ねなくカラオケルームで声を張り上げられるようになってきた現在。歌が目的ではない「歌わないカラオケ」の利用のされ方は、どう変わったのか。

   J-CASTトレンドは、「推し会パック」「動画堪能パック」「おしごとパセラ」といったサービスを展開するカラオケ店「パセラ」の運営会社「ニュートン」を取材した。3つのサービスはいずれも「歌わないカラオケ」だ。

   同社営業推進室によると、来店者から「カラオケは、『以前は歌うこと以外考えられなかった』」と声が上がっているそう。しかしコロナ禍以降、カラオケルームが完全個室ということもあり、「推し会」や鑑賞会、そして仕事利用などといった目的で利用されるようになった。

   では「5類移行後」はどうか。実は、来店者の半数以上が「カラオケ以外の目的で利用している」という。同社においては、「歌わないカラオケ」が利用客に定着してきていると言えそうだ。

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