「韓国プリクラ」 次々オープン 「盛らない」「4コマ風」若者が支持

   韓国式プリクラの専門店「SELCA STUDIO」の2号店「SELCASTUDIO SHIBUYA」が、2023年7月に東京・渋谷のスペイン坂通りにオープンした。

   韓国プリクラは、文字やスタンプなどの落書きはなく、アップ写真を連写し4コマ風に仕上がるのが特徴。写真を加工しない、いわゆる「盛らない」点も支持され、日本でも近年続々と増えている。

SELCASTUDIO SHIBUYA店内
4コマ風のプリクラ「韓国式プリクラ」
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ナチュラルな自分と非日常体験

   「SELCASTUDIO SHIBUYA」では、プリクラの背景となる壁面をグリーン、ピンク、ブルー、パープル 、グレーの5種類から選択可能だ。プリント時のデザインフレームは16種類ある。

   また、カチューシャやぬいぐるみハットなどの「かぶりもの」、ティアラやサングラスなどのアクセサリー合計100種類以上をすべて無料で貸し出している。撮影した画像と、コマ撮り動画はダウンロードしてスマートフォン(スマホ)に保存することも可能だ。

   日本にプリクラが登場したのは、1995年。女子中高生はじめ若者たちのコミュニケーションツールとして定着した。

   初期はプリントされたシール状の写真を、専用の「プリクラ帳」に貼って見せ合うなどして楽しんだ。2010年以降はスマホ による「自撮り」の普及で、プリクラも撮影すると自動的に「デカ目」や「小顔」「美白」で盛る機能が一般化。別人になって楽しむツールに進化した。

   一方、韓国では、背景やアクセサリーなどを使い、自己演出しながらポートレートを撮影する「セルフ写真館」のようなプリクラスタジオが2017年頃に登場したという。発表資料によると、盛らないナチュラルな自分を写真に収めつつ、同時に非日常を体験できる新しいカルチャーとして、10~30代の女性を中心にブームとなった。

2020年東京・新大久保に

   ラジオ関西トピックス「ラジトピ」2022年3月4日付の記事によると、2020年、東京・新大久保に韓国式プリクラの専門店「人生4カット」1号店がオープンした。そこから日本での人気が高まり大阪・鶴橋と道頓堀ほか、各地に広がっている。

   2023年だけでも、冒頭の「SELCASTUDIO SHIBUYA」のほか、「photoism」が東京で4月14日に原宿竹下通り店第2号店、6月27日に渋谷MODI店をオープンした。

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