コロナ感染拡大は日本だけじゃない 韓国も深刻「暑さでエアコン生活」影響か

   日本では新型コロナウイルスの感染者が増え続けているが、韓国でも同じ傾向のようだ。現地からの情報によると、感染者が1日3~4万人に急増している。2023年8月から、日本と同じように、コロナの扱いがインフルエンザと同等になるが、インフルエンザとの「同時複合流行」に警戒感が高まっている。

暑さでエアコンのある部屋にこもり続けることで、「3密」に(写真と本文は関係ありません)
Read more...

1日4万人を上回る日も

   中央日報日本語版によると、韓国では6月1日、政府が新型コロナの危機段階を「深刻」から「警戒」に引き下げ、感染者の隔離義務を解除した。その段階では、週間感染者数は12万人にも満たなかった。

   ところが、7月第3週目(7月16~22日)は25万3825人。前週(18万6937人)より35.8%増えた。4週間連続の増加で、19日の感染者数は4万7029人。1月11日(5万4315人)以来の高水準となった。このところ、病院や医院ごとに朝から新型コロナに感染したかどうかを確認しようとする患者が列をなしているという。

   感染拡大は、蒸し暑い天気のせいでドアを閉めてエアコンをつける生活が続き、感染を促進する「3密」(密集・密閉・密接)の環境が多くなったためと分析されている。

   聯合ニュースによると、1人の感染者が何人にうつすかを示す実効再生産数も1.19と、ここ4週続けて1を上回っている。1を超え続けると流行は拡大に向かうという。

インフルと同じ扱いに

   8月からのコロナ新体制が、感染拡大をさらに助長するのではないかと懸念されている。

   KOREA WAVEによると、韓国政府は、「新型コロナウイルス危機段階調整ロードマップ」の「第2段階」を施行する計画だ。最大の特徴は、新型コロナウイルスの法定感染症の等級が2段階下方修正されること。インフルエンザと同級である4級感染症になる。

   これによって日常生活でも多くの部分が変わる。まず、すべての場所でマスク着用義務が解除される。保健所の選別診療所運営は終了し、生活支援費・有給休暇費支援も終了する。

   しかし、感染者が増加している。医療界からは、感染症監視システムをより一層強化しなければならないという指摘が出ている。

   韓国では、時季外れのインフルエンザも広がっている。そのため、コロナとインフルが同時に広がる「マルチデミック(感染症の同時流行)」が心配されているという。

訪日外国人のトップ

   日本の7月17日から23日のコロナ感染者数は、一週間で約7万人。集計方法が異なるので単純比較はできないが、感染率は韓国が日本をかなり上回っていることは間違いないようだ。韓国の人口は日本の4割強の約5000万人なので、人口比率で言うと、最近の韓国の感染率は日本よりも大幅に高い。

   日本では5類移行で水際作戦が大幅に緩和されている。日本政府観光局が2023年7月19日に発表した6月の訪日外国人客数は約207万人(推計)。20年2月以降で初めて2000万人を突破した。

   国・地域別では韓国が約54万人で最も多い。訪日外国人の4人に1人は韓国からだ。次いで台湾の約39万人となっている。

   台北時事によると、台湾総統府は7月25日、蔡英文総統が同日午後に新型コロナウイルス検査を受け、陽性だったと発表した。症状は軽いという。

   台湾では直近7日間、1日当たりのコロナ新規感染者数は平均約120人と、流行は落ち着いている。

注目情報

PR
追悼