九州でコロナ感染急増 大分は前週比1.8倍超、インフルなら「注意報」発令

   新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。全国的には「緩やかに拡大」となっているが、九州では急増している。各県が公表した先週(2023年7月3~9日)のデータによると、その前の週と比べて大分県は1.8倍超、宮崎県、長崎県、佐賀県は1.6倍超、福岡県は1.5倍となっている。

九州での感染急拡大が心配だ(写真と記事は関係ありません)
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5類に移行した週の4.52倍

   宮崎県は7月3日から9日までの1週間で、新型コロナの患者は前の週の1.66倍。5週連続の増加だ。定点当たりの報告数は16.0人に跳ね上がった。

   同県内は7つの圏域に分けられているが、MRT宮崎放送によると、圏域によって差があり、延岡・西臼杵圏域26.33人、宮崎・東諸県圏域18.22人などが特に多い。

   県は7つの圏域ごとに4段階で色分けし、感染状況に応じた注意喚起をしている。延岡・西臼杵圏域が、1医療機関当たり20人以上の「赤」に。5つの圏域で、10人以上の「オレンジ」となっている。

   大分県の直近1週間の感染者数は、定点医療機関1か所当たり11.76人。大分合同新聞によると、前の週の 1.87倍となり、昨年前半の「第6波」のピークと同水準になった。

   佐賀県は15.33人で、前週の1.62倍。長崎県は11.5人で、前週の1.66倍。熊本県は11.99人で、前の週に比べ1.25倍。福岡県は10.85人で、前週の1.51倍。5類に移行した5月8日の週と比べると4.52倍に増えている。

北海道でも休校や学年閉鎖

   厚生労働省の発表によると、先週1週間に報告された全国の定点医療機関あたりの患者数は9.14人。前の週の7.24人の約1.26倍になった。

   1医療機関あたりの平均感染者数が最も多いのは沖縄で、41.67人。続いて鹿児島の17.18人。これまではこの2県のみが10人を超えていた。今回、九州では全県で10人を超えることになった。

   東海地方では、愛知県が、前週発表の9.16人から、今週は1.25倍の11.46人に増えている。三重県も11.81人、岐阜県も10.53人と、九州に次いで多い。近畿では和歌山が10.20人、奈良が10.53人。

   首都圏では相変わらず千葉県が多い。11.00人。このほか中国地方では鳥取が11.97人、四国では愛媛が11.00人。

   「10人」というのは、インフルエンザでは注意報が発令されるレベルだ。

   北日本は全体的に低い人数にとどまっている。北海道は、6.73人だが、HBC北海道放送によると、道内では今週、新型コロナによる休校や学年閉鎖が相次いでいる。13日時点で5つの高校が休校。中学校と高校合わせて、4校が学年閉鎖となっている。クラスターの原因は、先週末に開催された学校祭とみられている。

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