癒し顔の魚「サカバンバスピス」VRでも人気 3Dモデル続々、仮想空間も

   「サカバンバスピス」という古代魚が、2023年6月からツイッター上で注目を集めている。フィンランドのヘルシンキ自然史博物館に展示されている、この魚の復元模型の画像が話題となったのがきっかけだ。丸く開いた目が並び、逆三角形の口をしている「ゆるめ」の顔つきで、「情けない顔してて好き」「かわいい」などと評されている。

   ツイッターには、ユーザーが描いたサカバンバスピスのイラスト投稿が相次ぎ、サカバンバスピスを模した手作り弁当の画像が掲載されている。この古代魚、メタバース(仮想空間)ユーザーの間でも人気を集めている。相次いで3Dモデルが制作され、さらにサカバンバスピスをテーマにした仮想空間が公開されている。

「サカバンパスピスの海」に入り、古代魚と化した記者
海の中には入れなかった
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サカバンバスピス同士で集会

   さまざまなジャンルのクリエイターが、イラストや3Dオブジェクトを販売できるサイト「BOOTH」。2023年7月4日現在、ここで「サカバンバスピス」の3D作品を検索すると、40件の商品がヒットする。この魚をモデルにした3Dのぬいぐるみやアバター、形を模した3Dのスリッパやイヤリングが取り扱われている。

   BOOTHでは、ユーザーが気になった商品に「スキ!」と登録できる。最も人気を獲得しているサカバンバスピスのアバター(100円・税込)は、455件の「スキ!」が寄せられている。中には、無料で手に入るサカバンバスピスアバターも数点ある。

   ツイッター上ではこうした3Dモデルを用いて、サカバンバスピスのアバター同士で集う会をメタバース上で行なった、との投稿を頻繁に見かける。

自分がサカバンパスピス姿に

   メタバースプラットフォーム「VRChat」上には、「サカバンパスピスの海」(原文ママ)というワールド(仮想の世界)が公開されている。製作者は「misagon」さん。ワールド説明によれば、ここにユーザーが入室すると強制的にアバターが「サカバンパスピス」に変わるという。

   記者がログインし自身にカメラを向けると、確かにアバターがサカバンバスピスになっていた。尻尾が左右に揺れ続けている。なお海に入ろうとしてもアバターは空中に浮かび続け、遊泳できなかった。

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