「大阪大学お嬢様部」メタバースに降臨 高貴な振る舞いの手ほどき受けてみた

   「お嬢様部」と呼ばれるサークルがある。各地の大学や高等学校で学生や生徒が「お嬢様」を名乗り、「~ですわ」「~なのよ」との口調で交流。部員はお嬢様言葉を使ってSNS上でつぶやいたり、「お茶会」を開いたりする。

   お嬢様部に興味を持った「メタバース調査隊 Hack2」は、大阪大学お嬢様部の部員を仮想空間に招待。活動内容について取材しつつ、お嬢様らしい振る舞いに挑戦した。

左から草羽エルさんと、大阪大学お嬢様部のくるさん、Sienaさん
カスマルも「ウフフ」笑いに挑戦 お嬢様っぽい?
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学際にも出展する「お嬢様」たち

「メタバース調査隊Hack2」とは メタバース(仮想空間)の魅力を取材する「VR記者カスマル」と、バーチャルBAR「Angel Kiss」店主を務めVRイベントを主催している「草羽エル」のユニット。メタバースにまつわるコンテンツやその面白みを2人で発掘、発信していく。

   高貴さの漂うトーンで「ごきげんよう」とあいさつをするのは、大阪大学お嬢様部代表の「くる」さん。回線や端末の負荷により一時会場から離脱してしまった時にも、「ごきげんよう。ちょっと落ちてしまいましたわ」と語調を崩さないお嬢様ぶりだ。

   VR初心者ながら、今回のイベントにあわせて3Dキャラクター制作ソフト「VRoid Studio」を約8時間触り、自らアバターを用意してきたという。そんなくるさんの「執事」を務め燕尾服を着こなしているのが、副代表・Sienaさんだ。

   くるさんによると、お嬢様らしく振舞う「お嬢様部」は、2022年ごろにツイッター上で流行した文化が元。発祥は、京都大学のお嬢様部という。大阪大学お嬢様部は、全国で3番目に誕生したとのことだ。

   活動内容は、お嬢様部ごとにさまざまだが、主にツイッター上でお嬢様言葉を操り、日常的なツイートするケースが多いという。一方で、大阪大学お嬢様部では対面(現実)での活動が多いと語る。「会合」として公民館にて部員同士の交流会を毎月実施し、花札などのゲームや「お茶会」に興じているとのことだ。

   部員の服装は、自由。メイド服やロリータ風ファッションなど、普段はなかなかできない服装を着てみたい人にとってはうれしい部との側面もあると語る。

   同お嬢様部では、大学祭への出展も実施。学内の教室を華やかなデザインで彩り、来場客をお嬢様としてもてなす企画をしているという。飾りつけがなされたフォトスポットの壁は部員のお嬢様が自ら電動ドリルを操り、ベニヤ板を加工して作っているとのことだ。「お茶会」をテーマにしたクリアファイルなどを作り、グッズ物販もしている。

高貴な心があれば「誰でもお嬢様」

   部員の男女比を聞いたところ、Sienaさんは非公表と話す。性別や年齢に限らず、「お嬢様でありたいという高貴な心があれば、誰でもお嬢様」をモットーに活動しているとのことだ。

   お嬢様らしく振舞うコツは、くるさんによると「形から入るのが一番」。たとえば、全てのあいさつを「ごきげんよう」にする。そして口元に手を当て「ウフフ」と笑う。こうすれば簡単にお嬢様らしくなるとのこと。普段はVR上で手を叩いて笑ってしまっているというエルさんは「恥ずかしいですわ」としつつ、さっそく「ウフフ」笑いを練習していく。

   最後はHack2とお嬢様部の4人で「お嬢様大喜利」に挑戦した。お嬢様部でも毎月のように「大喜利をたしなんでいる」のだという。今回のお題は、「『このお嬢様、さすがにお嬢様すぎる』なぜ思った?」と「『か』から始まる、バーチャルの『お嬢様あるある』といえば?」のふたつだ。

   大喜利への回答の様子やトークショーの他の内容は、記事の最後でリンクしているユーチューブ動画から確認できる。

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