「牛タン食べ放題」大人気で販売休止相次ぐ 「しゃぶ葉」「和食さと」で
牛肉の人気部位「牛タン」。近ごろ、しゃぶしゃぶ専門チェーン「しゃぶ葉」や、和食レストランチェーン「和食さと」で、相次いで牛タンの食べ放題メニューが展開されているが、どちらも販売が一時休止となった。
好評により、品切れになっているという。
想定以上の売れ行き
すかいらーくグループが運営する「しゃぶ葉」。2023年5月18日から、期間限定で牛たん食べ放題(ランチ3299円・税込、以下同)コースを提供している。牛たんの他にも、イベリコ豚や牛みすじを提供し、しゃぶしゃぶとして食べられる。
公式サイトによると、想定以上の売り行きにより発売早々品切れに。5月31日より一時休売している。販売再開へ向け追加の準備をしているとのことだ。
サトフードサービスの「和食さと」でも、6月1日から期間限定での「牛タン食べ放題」コースを提供開始。焼肉(4609円)やしゃぶしゃぶ(4939円)形式で注文可能だ。牛たんを寿司のように握った牛たんにぎりや、ミニ牛タンとろろ丼も提供する。
同チェーンが5月18日から展開している、期間限定メニューを提供する企画「牛タンフェア」の一環だ。ところが牛たんフェアが予想を超える人気を博したため、6月6日から「各種牛タン食べ放題コース」の販売を一時休止すると同日には発表した。その他の牛タンメニューについても、店舗の在庫状況により一部休売する場合があるという。
以前より牛タンは高騰しているが
一連の販売休止との関連性は不明ながら、牛タンをめぐっては、以前から仕入れ価格の高騰が指摘されている。2021年10月12日付「J-CASTニュース」では、牛たんチェーン「ねぎし」では同年9月15日のメニューの値上げを実施し、厚切り牛タンが付いた「白たんセット」が1850円から2450円に値上げしたと伝えている。23年6月6日現在では、同セットは2550円となっている。
J-CASTニュースがねぎし運営会社に取材したところ、背景として、食肉の仕入れ元であるオーストラリアでの干ばつにより牛のエサとなる牧草が減少したことや、新型コロナウイルス禍による海外での食肉加工工場の労働者不足などがあったとの説明だった。
2022年12月18日付日刊ゲンダイデジタルでは、焼き肉店での牛タン価格の上昇について報道し、2~3年前に比べ価格が「2~2.5倍程度高騰している印象」と説明。同記事内で取材に応じた焼肉店経営会社の社長の話によると、円安の影響で輸入牛の価格が高騰しているとのことだ。