退職代行に「リピート割」 サービス利用者は再依頼しがち?
勤務先企業への退職手続きを代行する「退職代行」サービス。サービスによっては、「リピーター」向けに割引を用意していることをご存じだろうか。
転職先した利用者が再び、退職代行を依頼する場合、料金が半額になるケースがあるのだ。
2万円→1万円に
「退職代行サービスのパイオニア」をうたう「EXIT」。あらゆる業種や職種を対象に、利用料金2万円(税込、以下同)で代行依頼を受け付けている。公式サイトによると、この料金、2回目以降は何度でも1万円になるという。
「退職代行モームリ」。利用料は正社員2万2000円の一方、アルバイト職に向けては1万2000円で設定しているのが特徴だ。こちらも「リピート割」という名称でリピーター向けの割引サービスを設けている。
モームリ公式サイトによると、代行サービス利用後1年間は再利用料が50%オフとなる。退職後にアンケートに答えることで、「割引コード」を配布するという。この割引の権利は、利用者の友人に譲渡することもできる。なおアルバイトでの利用の場合、リピート割は半額ではなく2000円引きとのこと。
サブスクリプション(定額制)による「退職代行」サービスも。「わたしNEXT<女性の退職代行>」が2020年7月9日に発表した「ヤメホー(サブスク退職)」というプランだ。2023年5月17日現在、公式サイトにヤメホーの新規受付ページは見当たらないが、発表当時の説明によると、月額料金3300円(税別)で1年間に2回まで退職代行を利用できるとの内容だった。
1年で5回利用する例も
上述のように、ユーザーによる退職代行の再利用を想定したかのようなプランが複数みられるが、代行サービス利用者がその後再びリピートする事例はどの程度あるのだろうか。
「モームリ」公式ツイッターは5月2日、運営開始(22年3月15日)から1年が過ぎたとして、退職代行サービスの再利用に関するデータを公開した。
これまでに退職代行を2回利用したユーザーは5.19%、3回利用が0.72%、4回利用が0.08%、5回利用では0.16%いたという。同ツイートでは「1年間で最大の利用は5回でした。次は良い職場に出会えることを応援しております!」と説明している。