ハンドメイドとSDGsの意外な関係 震災で活躍する「ゴミ」からバッグに
「第47回2023日本ホビーショー」 が2023年4月27日に開幕した。今回のテーマは、「まだ知らないハンドメイド」。
J-CASTトレンド記者は、ワークショップを開いている2ブースを訪れ、ハンドメイド体験に挑戦した。29日までの会期中は誰でも参加できる。
子どもでも出来る
最初に訪れた、日本グルーデコ協会のブースでは、「グルー継ぎ」体験を実施。割れたり、欠けたりしたものを、樹脂粘土「wGlue」を使用して、日本の伝統的な修復技法「金継ぎ」のように器を修復する。電子レンジや水にも強いので、修復後の日常使いも可能だ。また、本格的な金継ぎと比べてお手軽な価格と値段でできる。
代表の山岡まさえさんによると、開始30分で当日の体験枠すべてが埋まった。「SDGs×ハンドメイド」を大きく掲げたところ、「どう繋がるの?」と興味を持つ人が多かったという。山岡さんは、「グルー継ぎによって長く物を使い続けられます。また、知識さえあれば子どもでも出来る手軽さもあります。ハンドメイドを通して、SDGsも身近に感じてもらいたいです」と語った。
記者もグルー継ぎに挑戦した。日本グルーデコ協会に所属する先生が丁寧に、褒めながら教えてくれる。特に苦戦することもなく30分程度で完成した。ここで使った「wGlue」の残りは、家に持ち帰って使える。道具も百均でそろえられるという。
ブルーシートにも個性
次に訪れたのは、「BRIDGE KUMAMOTO」のブース。ここでは、被災地域で使用された廃棄予定のブルーシートを回収。これを洗浄後に縫製して、トートバッグにリメークしている。
ブースで実施しているワークショップは2種類あったが、記者はトートバッグにも使われる、洗浄済みのブルーシートを使ったコサージュ作りに参加した。
コサージュ作りに使われるブルーシート
コサージュ作りではすでに切りそろえられたブルーシートと缶バッジが用意されている。一見同じに見えるブルーシートだが、それぞれ若干色が違う。また、ものによってはスレや色褪せ、白さが目立つ部分のあるものも見られる。その中からお気に入りの切れ端を選んで、自分の好きな幅で蛇腹折りにし、缶バッジに取り付けて完成する。
手伝ってもらいながら完成を目指す
BRIDGE KUMAMOTO事務局長の村上直子さんによると、このワークショップの売り上げやブルーシートのアップサイクル製品は、一部が被災地域をはじめ、社会的課題に寄付される。