「ワンピースカード」転売ヤー涙目の相場下落 「ポケカ」も品薄解消に朗報

   人気トレーディングカードゲーム「ワンピースカードゲーム」。2022年7月に展開を開始した。発売後から品薄が発生し、カードがランダムに封入された「ブースターパック」が高値で取引される事例が多発してきた。一部レアカードでは、10万円以上の値が付くこともある。

   2023年4月25日現在も転売は続くが、新品のパックについては以前ほどの高値からは脱却しつつある。

画像はバンダイ カード事業部の22年3月7日付リリースから
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最新パックでも

   22年7月22日に発売された最初のブースターパック「ROMANCE DAWN」。1パックあたりにカード6枚が入っており、希望小売価格は198円(税込、以下同)だ。

   ROMANCE DAWNが24パック入ったBOX(箱)は、アマゾンでの通常価格は1箱4752円。アマゾンの商品の価格推移を確認できる非公式ツール「Keepa」によれば、同BOXは発売直後から大きく高騰。8月18日~30日にかけては、1箱あたり1万7000円以上での出品が相次いだ。

   23年4月25日現在、アマゾン公式からのROMANCE DAWNの販売は「招待」制となっており、抽選に当たった人しか購入できない。ただ、アマゾンでは 「Village Door Japan」という業者から新品1BOXが7980円、「BO store」という業者からは6980円で出品されるなど、当初のような倍額以上での出品はみられなくなっている。

   最新ブースターパック「強大な敵」は、23年2月11日に発売された。アマゾンでの通常価格は1箱あたり4752円だ。公式からの出品は同じく招待制となっている。

   ただこちらも「FJOオンライン」という業者からは6180円、「ジャングルストア」という販売者からは5900円で出品されているなど、深刻な高騰には至っていない。

   ツイッター上を調べると、ワンピースカードが通販や店頭で大量に再販されていたとする投稿を毎日のように見かける。ツイッターのカードゲームファンの間では、「大量再販のおかげでだいぶ値段が落ち着きました」など、再販により以前よりカードの希少価値が下がってきたとの指摘が複数ある。

ポケモンカードで生産強化へ

   高額転売や品薄が起きているトレーディングカードゲームでは、「ポケモンカードゲーム」も話題だ。1月20日に発売した拡張パック「スカーレットex」「バイオレットex」。30パック入りの1箱の通常価格は、5400円だ。発売から約3か月が経っている4月25日、アマゾンを見ると、「スカーレットex」は現在、1万円から2万円程度と高騰している。

   4月14日には新たな拡張パック「スノーハザード」と「クレイバースト」を販売開始した。こちらも大幅に高騰しており、クレイバーストを例にとると4月25日現在は1万5000円~2万5000円を相場としてアマゾンに出品されている。

   ただ、ポケモンカードゲーム公式サイトは4月21日に、品薄への対応策を発表。スノーハザード、クレイバーストについて「できる限り早期の再出荷」を準備しているという。またクレイバーストでは「受注生産」を検討しているとし、詳細は5月中旬に案内予定とのことだ。他の商品でも、生産や供給の強化を図るとしている。

   こうした生産強化や受注販売により、転売行為の減少や高騰の落ち着きを期待する声がツイッター上では複数出ている。

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