何度打ちのめされても立ち上がる 不思議な「線人間」の動くオブジェ

   コミュニケーションロボットの企画・開発をするユカイ工学(東京都新宿区)は、形状記憶合金の加工・販売を行う吉見製作所（愛知県大府市）とコラボレーション開発した「ムクムクうごく線人間」を2023年4月20日に発売した。

   形状記憶合金でできたオブジェ。スイッチを押し続けるとムクムクと立ち上がり、動く。

不思議な動くオブジェ「ムクムクうごく線人間」

打ちのめされても立ち上がる現代人にも重なる線人間

スイッチを押し続けると立ち直る

   遊び方は、まず電池を入れて、線人間をグニャっと好きな形に「打ちのめす」。スイッチを押し続けると不器用ながらにムクムクと立ち直る。何度押しつぶされても、へろへろにされても立ち上がる姿を見て、「明日への活力」を感じてもらいたいとのことだ。

   安全回路を組み込むことで、電気を流したり止めたりするだけでなく、線同士が絡まった時にショートして熱くなりすぎないよう工夫している。

   形状記憶合金とは、熱や電流をかけると記憶させた形状に形が戻る素材。釣り具や女性用の下着、カメラのピント調整に使う動力などにも使われている。

   重量は約80グラムで、価格は5500円（税込）。