「TikTok発」J-POPが韓国で流行 imase「NIGHT DANCER」ヒットの秘訣
日本のアーティスト・imaseさんが、韓国で人気を集めている。韓国・聯合ニュース2023年4月13日付の報道によると、22年8月リリースの曲「NIGHT DANCER」は、同国最大の配信サイト「Melon」のトップ100にランクインした。これは、J-POPとして初めてだという。
同作はTikTokやYouTube、インスタグラムを通じて人気を集めた。SNS発で、日本の楽曲が韓国で支持を広げていく流れが今後も増えていくか。
BTS・SUGAはあいみょん聞く
imaseさんは、2021年12月にメジャーデビュー。TikTokやインスタグラムのショート動画投稿機能「リール」を中心に人気を集めている。「NIGHT DANCER」をTikTokで検索すると、この曲を音源として使用した動画が約24万本投稿されている。ダンスチャレンジが多く、日本語以外の言語によるものも。
日本で人気の韓国ボーイズグループ「TREASURE」や「ATEEZ」、「ENHYPEN」がチャレンジ動画を投稿してimaseさんが直接コメントしたり、引用した上でリアクション動画を「返す」といった「交流」も生まれている。
前述の「Melon」トップ100 チャートは、リアルタイムを示す。同じMelonの週間や月間チャートでも、同曲が顔を出している。4月10〜16日の週間チャートでは、25位だ。また、「YouTube Music」の韓国チャートでは、4月17日時点で5位。「Apple Music」では17位に位置している。人気の影響もあり、imaseさんはソウル市内で、2023年4月13日にお披露目イベント「ショーケース」を開催した。
韓国の若者を中心に、TikTokやインスタグラムの「リール」でダンスチャレンジが流行したJ-POPは、ほかにもある。あいみょんさんの2017年リリースの曲「愛を伝えたいだとか」だ。「BTS」のSUGAさんは、2023年4月7日公開の「Melon」のコンテンツ「アーティストは何を聞くの」で、「最近よく聞く曲」として紹介した。
「愛を伝えたいだとか」は、YouTube Musicの韓国チャートでは、23年4月17日時点で17位に、Apple Musicでは11位となっている。
邦画大ヒットで主題歌も人気に
J-POPが韓国で人気に火が付くケースは、TikTok発だけではない。大ヒット中のアニメ映画に使われている楽曲に注目が集まるパターンもある。
韓国紙・中央日報23年4月11日付記事によると、映画「SLAM DUNK」は韓国で23年1月4日に公開され、同日までに日本映画歴代興行収入1位を記録した。この人気を受けて、主題歌「第ゼロ感」を歌う10-FEETは、「SLAM DUNK Festival」にて、訪韓ライブイベントを4月12日に実施。同曲を含む3曲を披露した。同曲は、YouTube Musicで58位だ。
映画「すずめの戸締まり」は、動員数でその「SLAM DUNK」を追い越した。産経新聞23年4月15日付記事によると、韓国で公開中の3月8日~4月15日の間に、448万2000人を超えた。14日時点の「SLAM DUNK」の動員数は、446万9600人としている。
主題歌「すずめ feat.十明」は、韓国のYouTube Musicの23年4月17日時点のチャートで、13位に位置付けている。同曲と、もうひとつの主題歌「カナタハルカ」を担当したバンド「RADWIMPS」は、7月21日に韓国で公演を行う予定だ。