転売のポケモンカードはレアカード抜かれている 松丸亮吾さんの鋭い指摘
ポケモンカードゲームの新たな拡張パック「スノーハザード」と「クレイバースト」が、2023年4月14日に発売された。同日、タレントでポケモンカード好きでもある松丸亮吾さんが「絶対に転売品を買わない方が良い理由まとめました」とツイッターに投稿した。
14日は家電量販店など、各地の取扱店に、拡張パックを求める客による行列が形成されたとの情報や、ポケモンカードの箱がフリマサイトで高額転売されているとの話がツイッター上に相次いだ。松丸さんのツイ―トによると、「非正規出品者から(ポケモンカードを)買うと絶対に損」なのだという。
不正行為「知らない人多い」
ポケモンカードのテレビCMへの出演もしている松丸さん。ツイートによると、「非正規の出品」で販売されているポケモンカードの箱は、価値の高いレアカードが出品者によって引き抜かれ、他のカードに差し替えられている可能性が高いのだという。非正規出品とは、メルカリなどフリマアプリや、アマゾンや楽天市場といった通販サイトでの非公式業者からの販売を指す。
定価以上にも関わらずレアカードが抜かれている可能性が高いとし、「この不正を知らない人も多いので拡散お願いします」としている。
こうした引き抜き行為はどのように行われるのか。ポケモンカードを扱う、トレーディングカードゲーム店の販売スタッフに取材した。「ポケモンカードを遊んでいる人なら、(上述のような転売手口の存在は)大体知っている話だと思います」と話す。
重さの違い利用して?
ポケモンカードの拡張パックは、個別の1パック(5枚入り)ずつや、ボックス(箱)形式で販売される。1ボックスには、30パックが入っている。
上述のスタッフによると、ポケモンカードは、希少性の高いカードの重量が他のカードよりもわずかに重いといわれている。
そこでレアカードを抜き取るにあたり、ボックスのパックに、微小な単位まで重量を計測できるデジタル計量器を使用。レアカードが封入されていそうなパックのみを抜き取り、今度は希少性の低いカードしか入っていないとみられるパックを箱に入れ、新品のボックスかのように高額転売する。こうした転売行為が行われているのではないかと分析する。
スタッフ自身は、実際にこうした手口を目の前で確認したことはない。ただ、インターネット上で、カードショップの店頭でカードパックに対し計量器を使っている客の画像が投稿されているのを見かけたことがあるという。
またユーチューブでは、ユーザーがフリマサイトでポケモンカードの箱を買ったところ、レアリティの高いカードが1枚もなかったという内容の動画が複数投稿されているとのこと。こうした状況から、レアカードを抜いて転売する人が実際にいるのではないかとスタッフは推測している。
カードを差し替えての転売行為への対策として、近ごろは販売時に客にボックスを渡さなかったり、箱を破ったりするなどの対応がされるようになっていると語った。