猫、猫、猫、猫、猫! 文化財「百段階段」で太宰治や中島敦らの作品表現
2023-03-30 06:00:00
ホテル雅叙園東京(東京都目黒区)は、館内に有する東京都指定有形文化財「百段階段」で、「大正ロマン×百段階段 ~文豪が誘うノスタルジックの世界~」を開催している。
文豪の名作に、現代のイラストレーターがイラストを添える、書籍「乙女の本棚」シリーズとコラボした展示。物語に登場する街並みや世界観を表現している。期間は2023年6月11日まで。
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猫だらけの部屋に竹林も
会場となる「百段階段」は、1935年に建てられた全7部屋の木造建築。ホテル雅叙園東京の前身、目黒雅叙園3号館にあたる。
このうち、頂上の間以外の6部屋に、萩原朔太郎の「猫町」や、泉鏡花の「外科室」など、明治から昭和初期にかけて発表された物語6作品が1つずつ割り当てられている。
1部屋目の「十畝の間」は、どこを見ても猫ばかり。主人公が迷い込んだ「猫町」の街並みが再現されている。
「草丘の間」では、「葉桜と魔笛」に登場する姉妹が暮らした家と、机の前に座る着物姿のマネキンが置かれ、物語のワンシーンをほうふつとさせる。
料金は平日1200円、土日祝日1500円。学生だと平日600円、土日祝日800円。いずれも税込み。公式サイトでは、オリジナルグッズがセットになった限定チケットも発売している。