隈研吾さんデザイン監修「和國商店」 東村山・青葉商店街に今秋オープン
2023-03-18 10:00:00
ウチノ板金(東京都東村山市)は、東村山市の青葉商店街に「和國商店(わくにしょうてん)」を2023年秋、開業する。和國商店を隈研吾建築都市設計事務所(東京都港区)がデザイン監修、岡庭建設(東京都西東京市)が設計・施工を行う。
ウチノ板金は屋根や外壁などの建物の外装工事を中心に、近年は板金の折鶴や壁掛けオブジェの製作販売事業を展開している。
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「循環」をテーマに
和國商店とは、ウチノ板金の工芸品ブランドで、熟練の板金職人が金属の折鶴などを作る。海外のファンも多い。他にもフランス人作家とコラボレーションした板金製の壁掛けオブジェは、海外のレストラン等からの注文もあり、建築板金の技術を用いた作品として人気だ。
今秋オープン予定の建物は、隈研吾建築都市設計事務所の隈研吾さんのデザインと、ウチノ板金の建築板金の技術を掛け合わせ、「循環」をテーマにしている。隈さんは、新国立競技場はじめ数多くの世界的建築を手掛けている。
青葉商店街は、約60年前に開発され、現在はシャッターを下ろした状態が目立つ商店街だ。発表資料によると今回のプロジェクトは、幼少期に青葉商店街で育ったウチノ板金代表・内野友和さんが、同商店街の文化を活用し、地域活性や職人不足等のさまざまな問題を少しでも解決できないかと隈さんに持ち掛けたことがきっかけとなった。
隈さんは、「東村山の子どもからお年寄りまで、みんなが気軽に立ち寄れる街のカフェとして、人々に愛され続けるコミュニティの場となることを願っています」とコメントを寄せた。