卵が足りない!鳥インフルでピンチ 大戸屋、ガスト、「白い恋人」までも
世界的に拡大している「鳥インフルエンザ」の影響で、鶏卵原料の不足が発生している。製品の原料に鶏卵を使っている企業では、運営する飲食店での一部メニューの提供や商品販売を中止するケースが複数出ている。
ファミリーレストラン「ガスト」や中華料理チェーン「バーミヤン」を運営する「すかいらーくホールディングス」は2023年2月10日、卵を使った一部商品の販売休止を発表した。
卵無料サービスが休止に
すかいらーくの発表によると2月16日から、「ガスト」では「チョコバナナとマスカルポーネのパンケーキ」やトッピングの「目玉焼き」「温泉卵」などを、バーミヤンでは「天津チャーハン」「天津飯」を販売休止とする。
同社が運営するしゃぶしゃぶ専門店「しゃぶ葉」については2月13日から「本格すき焼きだし」に付属する卵の無料提供サービスを休止。希望する客には、1個55円(税込)で提供するという。
洋菓子「白い恋人」で知られる石屋製菓(札幌市)は1月23日、鳥インフルエンザによる鶏卵不足により、白い恋人などの一部商品の生産数の維持が難しく、品薄となる見込みだと発表。同社ECサイト「イシヤオンラインショップ」では、白い恋人や「サク ラング・ド・シャ」について販売休止にするとした。
定食チェーン「大戸屋」も2月13日、鶏卵供給の滞りにより2月15日からメニュー「大戸屋風チキン南蛮」を販売休止にすると発表。再販売時期は未定とのことだ。
セブン-イレブンや「NewDays」にも
2023年1月31日付産経新聞(電子版)によると、コンビニエンスストア「セブン-イレブン」でも影響が。鳥インフルエンザ流行の影響により、同日の納品分からサラダやサンドイッチなど約101品目で卵の量を減らし、半熟煮卵など卵関連の約15品目について販売を休止すると発表したという。
またJR東日本の駅内でコンビニエンスストア「NewDays」を運営するJR東日本クロスステーション リテールカンパニーも2月13日、卵の供給が滞っているため、おにぎり、サンドイッチ、弁当など一部商品について企画見直しや販売を休止していると発表した。
「ファミリーマート」では、こうした販売休止と逆行するようなキャンペーンを近ごろ行なった。1月17日から2月13日まで、期間限定で「たまごサンド」を増量して販売したのだ。値段は248円(税込)で従来品と据え置きのまま、具材の「たまごサラダ」を約20%増量した商品との説明だった。