井上緑「良い曲風」作らないためのマインド 「一人でやる」美学と魅力
若手アーティストを熱く応援する音楽バラエティーラジオ番組「DJ Nobby's Tokyo LIVE!!」のメインパーソナリティー、DJ Nobbyさんによる新連載。全国放送の同番組に出演した「近未来のトップアーティスト」の素顔を紹介します!明日にも人気沸騰する逸材が登場するかも...?
DJ Nobbyです。第17回のゲストは、茨城県日立市出身のシンガーソングライター・井上緑さんをお招きしました!
だって一人でできるんですもの
アコースティックギター弾き語りをメインで活動している、井上緑(いのうえ・りょく)さん。本名とのことで、由来をうかがいました。「新緑」という言葉からとっており、その木陰にみんなが集まって来るような人になるように」との願いが込められているとか。
初ステージは、18歳の時。文化祭での演奏でした。高校卒業後には地元のライブハウスやショッピングセンターなどで、カバー曲を中心としたライブを行っていたそうです。大学卒業後は、就職は考えずに上京。繋がりのあったミュージシャンたちを頼って、本格的にミュージシャンとしての活動を開始しました。
当初から弾き語りスタイルを貫き通してきたそうで、
「自分で曲を作って出すというプロセスは自由でありたい。だって一人でできるんですもの!」
と、ご自身で作り出す音楽への自信と愛情をのぞかせました。
DJ Nobby(左)、井上さん(右)
作ろうと思うと「良い曲風」のものしかできない
東京で本格的な活動を始めてから、今年で8年目。コロナ禍で活動は休止せず、無観客ライブなどを中心に、自分のペースで生活していた井上さん。作曲も休まずに続けていたそうで、できるだけ毎日ギターに触りながら、携帯にメモした言葉などを手掛かりに曲を生み出す習慣は守ってきたそうです。「作ろう!って意気込んで作曲に向かってしまうと、『良い曲風』のものしかできないじゃないですか」と、独自のスタイルを教えてくれました。
ただそれでも、どうしても曲ができないスランプの期間はあるそうで、「年に1枚ずつぐらいはCDを出せるようなペースは保っていたい」と意気込みを聞かせてくれました。
なお、井上さんと、当番組コーディネーターのぴんくさんは、よく同じ現場で仕事をするそう。二人で音楽についての話をする時に、1つの曲を同じ色のイメージで捉えていたり、抽象的な話題でも前提条件をそろえることなく、お互いに理解が進んだりする場合が多いのだとか。
Nobbyが二人の会話を聞いていると、確かに「二人の間での共通言語」が存在するようで、ステージ上で演奏するアーティストと、そのステージを演出するアーティストの独特なコミュニケーションの仕方があるんだな、と妙に納得しました。
番組コーディネーターのぴんくさん(左奥)と、井上さん(右奥)、DJ Nobby(手前中央)
茨城県・日立市出身のギター弾き語り・シンガーソングライター。
2015年3月、Twitterの動画投稿機能にて自身のオリジナル楽曲「バカップル死ね」の弾き語り動画を投稿。投稿から約1週間で、RT数1万件/フォロワー数6千人増となった。
2016年10月、初の全国流通盤2nd ALBUM「すべては現在にある」をリリース。
2017年、5カ月連続でワンコインCD「たからもの episode1?5」をリリースし、全作品オリコンインディーズにチャートイン。2019年にはZepp DiverCity Tokyoにて弾き語りワンマンライブを開催するなど、積極的な活動を続けている。
金融機関勤務の知見を生かし、音声配信プラットフォーム「Voicy」でフォロワー7万9000人に向けて「きのうの経済を毎朝5分で!」を配信中。