ポータブル電源「BLUETTI EB3A」が超便利 「買ってすぐ使える」記者が体験リポート
ポータブル電源は、あらかじめ電気を蓄えられるバッテリーだ。アウトドアのレジャーに加えて、自然災害で停電が発生したような緊急時に使える。ただ製品の保管には場所を取り、値段が高いケースも少なくない。
これまで購入を見送ってきた人に、朗報だ。お手ごろ価格で、サイズもコンパクトなポータブル電源が登場したのだ。J-CASTトレンド記者が、基本操作を含め実際に使ってみると、これがとても便利だった。
9台の機器が同時充電できる
ポータブル電源、蓄電池を販売するBLUETTI JAPAN(神奈川県相模原市)の小型ポータブル電源「EB3A」は、横が約25センチ(cm)、縦と奥行きがそれぞれ約18cm。60サイズの段ボールとほぼ等しいサイズで、収納スペースに困るひとり暮らしにはありがたい。
色は「スチールグレー」と「ベージュ」の2色。やわらかな色味とシンプルなデザインは、収納せず部屋の隅に置いてもインテリアの雰囲気を大きく損ねない。
出力ポートは9個だ。充電したい機器をここにつなぎ、ポータブル電源から給電する。シガーソケットや「USB-A」「TYPE-C」等が使える「DC電源ボタン」と、コンセント充電が可能な「AC電源ボタン」、そして「ワイヤレス充電」がある。それぞれ、線で区分けされていて見分けやすい。
一方、充電用ポートは2個。これはポータブル電源の蓄電用だ。AC入力ポートは、フタを開けて付属の「ACアダプター充電用ケーブル」をつなぐと、一般家庭のコンセントや発電機から給電できる。もう1つのDC入力ポートは、ソーラーパネルや車からの充電が可能だ。使う際は「PV充電用MC4ケーブル」や「DC7909シガーソケットケーブル」の購入が必要になる。
充電用ポートと同じ区画には、「入力サーキットブレーカー」(断路器)がある。接続されている電化製品の総電力が最大電力を超えると、サーキットブレーカーが作動し、ポータブル電源は電力出力を停止する仕組みだ。
また、「パススルー充電」にも対応し、充電しながら給電できる。簡易UPS(無停電電源装置)が付いているため、停電が発生しても接続機器への給電は止まらないので、安心して使用できる。
電源ボタン「2度押し」でLEDライトが明るく
「EB3A」を実際に作動させてみた。まずは、起動だ。BLUETTI JAPAN担当者は、買ってすぐの状態で、フル充電してからの使用を勧める。試しに「DC電源ボタン」を押すとスクリーンが表示された。アウトプット量やインプット量、蓄電容量、使用可能時間が数字でわかりやすく示され、確認できる。
スマートフォン(スマホ)2台を同時充電してみたが、どちらも問題なし。「USB-A」と「TYPE-C」ポートがあるので、手持ちのコードから即座に充電できる。最新のiPhoneシリーズの付属ケーブル「Lightning」では片方がTYPE-Cになっているが、これも使えるのがありがたい。
前述した「DC電源ボタン」と「AC電源ボタン」とは別に、電源ボタンがある。これを押すと「LEDライト」が点灯した。2度押しすると、1度目よりも明るくなった。相当な明るさになるため、停電時やアウトドアでの夜間点灯には重宝しそうだ。さらにもう一度押すと、点滅を始めた。この点滅は、救難信号を伝えるための「SOS」になるという。
なお使用に際しては、ほこりや湿気の多い場所、温度が40度以上となる環境では使えない。また安全のため、出来るだけ安定した場所での使用を推奨している。
アプリログイン画面
「EB3A」では、基本ソフトiOS、Androidのスマホやタブレットから、Bluetoothからの操作を可能にできるアプリ「BLUETTI」を用意している。記者は自分のスマホにアプリをインストール。開いてみると、「ログイン」と「Bluetoothに接続」の2つのボタンが出た。ログインするにはメールアドレスでの新規登録が必要だ。担当者に聞くと、会員登録はEB3Aのバージョンアップ時、必須になる。記者の場合、今回は登録せず、Bluetooth接続を選んだが、問題なく使用できた。
アプリからはこのように確認できる
通常価格は5万9980円(税込み)。公式サイトでは、割引価格で3万1800円(同)となっている。公式サイトほか、楽天ショップ、ヤフーショップのBLUETTI JAPAN公式ショップで購入可能だ。