新型コロナ1日の感染者20万人 年末年始の帰省・旅行シーズン直前に
新型コロナウイルスの感染者が一段と増えている。1日当たりの感染者は2022年12月21日、ついに20万人台になった。死者の人数はメディアによって差があるが、第6波の最高だった277人を上回った。感染が拡大する現状について、大手メディアのなかにも明確に第8波と報じるところが出始めた。
全国で前週比1.18倍
読売新聞によると、国内の新型コロナウイルス感染者は21日、新たに20万6415人が確認された。20万人を超えるのは8月25日以来、4か月ぶり。前週の同じ曜日から約1万6000人増えた。
特に多いのは東京都で、2万1186人。16日連続で1週間前を上回った。直近1週間の平均新規感染者は、前週から14%増えた。
厚生労働省の助言機関は21日、全国の新規感染者数が20日までの1週間で前週比1.18倍となり、「増加傾向が継続している」との見解をまとめた。
感染者の増加と共に死者の人数も増えている。読売新聞によると、21日は325人。NHKによると、296人。今年2月ごろの第6波の最高値277人を上回り、300人台が頻発した8月の第7波並みになりつつある。
西日本にも広がる
今回の感染拡大について、これまで大手メディアでは「波」を明示しなかったり、「」(カギカッコ)付きで「第8波」と報じたりするところが多かった。しかし、急激な感染拡大で、「」なしで第8波と伝えるところも出始めている。TBSは21日、ネットニュースの見出しで「コロナ第8波で全国感染者20万人超」と報じた。
都道府県レベルでも、第8波と明示するところが増えている。
すでに長野県はウェブサイトで第8波と書いているが、OAB大分朝日放送は21日、大分県が、「第8波の始まりが11月1日という認識」を明かしたと伝えている。
大分県内では感染者数が前の週の同じ曜日を上回る日が2週間以上続いている。12月20日は先週の火曜日より500人近く多い、2049人の感染が分かった。
今回の感染拡大は当初、北海道や東北地方で目立ったが、20日は鳥取県が過去最高の感染者数に。大阪府では2日連続で1万人を超え、福岡県でも1万人台になるなど、西日本にも広がりつつある。