新型コロナ「第8波」の冬が来る 感染者数高止まりのまま年末に向かうか

   新型コロナウイルスの感染者数が高止まりしている。2022年12月7日は全国の感染者数が14万9383人。10月以降では最多となった。一部のメディアは「すでに第8波」と報じている。

年末年始に向けて感染に気を付けたい(写真と本文は関係ありません)
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第6波のピークを大幅に超える

   全国の1日当たりの感染者数は、10月中旬には1万人台まで減っていたが、その後、急速に増加。11月15日には第6波のピーク時の10万人を超えた。さらに11月末からは12~13万人に達する日が出るようになり、12月7日にはついに15万人に近づいた。

   こうした中で、一部メディアでは、すでに「第8波に入っている」との認識に基づいた表現も目立つようになっている。

   福井県では7日、新たに1181人が感染した。福井テレビは同日、「きょうの感染者数は第8波に入ってから最多」と伝えた。

   三重県では7日、2580人が感染した。伊勢新聞も、「第8波では最多で、2500人を超えるのは97日ぶり」と書いている。

   都道府県によっては、すでに「第8波」と受け止め、対応しているところもある。

   長野県はウェブサイトで、「新型コロナウイルスの第8波により陽性者が激増し、医療への負荷が急激に高まっていることから、長野県では医療非常事態宣言を発出しています」(12月5日)と記している。

11月中旬から第8波?

   コロナ流行の「波」については、特に定義はない、とされている。このため地域の流行状況や関係団体、メディアによって、認識や表現にズレがある。

   すでに1日当たりの感染者数は、今年上半期の第6波を超えているものの、政府は公式には「第8波」とは言っておらず、大手メディアもまだ明確には「第8波」と報じていないところが大半、というのが現状だ。

   FNNプライムオンラインは11月16日、「波」についての日本医師会・釜萢敏常任理事の解説を紹介している。

   同理事によると、過去の流行期では、感染者数が最も下がり、その後、再び増え始めると、「新たな波と捉える場合が多い」。今年10月11日の感染者数が少なく、そこから、継続して増え続けているため、11月中旬の時点で、「新たな波(第8波)と捉えるのが適切だろう」と同理事は語っている。

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