「PS5」年末年始に手に入るかも 大幅に増産できる体制「既に整備」
2022年の年末商戦では、ゲーム機「プレイステーション(PS)5」の供給状況に期待が持てるかもしれない。メーカーのソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が、年末年始にかけて供給体制を整えているようだ。
日本やアジアでヒットしたPS用ソフトの表彰を行うイベント「PlayStation Partner Awards 2022 Japan Asia」(12月2日開催)で、明らかにされた。
1800万台からさらに「上積み」
同イベントの様子は、PS公式ブログ上で12月3日に伝えられた。冒頭、SIE社長のジム・ライアン氏があいさつ。そこで、長きにわたるPS5の供給問題を解決し「この年末商戦から2023年に向けて多くの日本とアジアのお客様へお届けできることを皆様にご報告させていただきます」と発言したという。
もともと、ソニーグループは22年度のPS5について1800万台の販売台数を見込んでいると、5月11日に発表。11月1日の決算説明会では、年末商戦に向け供給の前倒しを全力で進めているとし、通期販売台数では1800万台からさらに「上積み」を目指すと説明していた。
同社取締役の浦田樹一郎氏も「Partner Awards」において、年末年始にかけてPS5の供給数を従来よりも大幅に増やせる体制を「すでに整備」していると語ったという。
「買取相場」が下落傾向
すでにPS5の供給は、徐々に増えているのかもしれない。ゲームメディア「ファミ通.com」では、国内のゲームソフト・ハードの推定販売数を集計し、発表している。
通常版および、ディスクドライブを搭載しない「デジタル」版を合わせて、10月17日~23日の集計では2万8661台。10月24日~30日では3万8866台。10月31日~11月6日では1万3274台だった。ところが11月21日~27日では5万920台と、大きく増えた。
インターネット上ではPS5の買い取りをしている業者が複数あるが、供給増の影響なのか、以前と比べ買取相場が下がっているところが見つかる。業者Aは12月5日現在、PS5通常版の最新モデル「CFI-1200A01」の買取価格に7万4000円を提示している。ウェブサイトの過去の状態を閲覧できるサービス「ウェイバックマシン」で確認すると、10月3日時点では9万円と設定していた。
業者Bでは同モデルに現在は7万8000円と提示。「ウェイバックマシン」で見ると、10月5日では9万500円だった。
またツイッター上でPS5について検索すると、平日・休日を問わず家電量販店「ヨドバシカメラ」の店舗にPS5が売っていた、との報告が11月から12月にかけて毎日みられる。