「ONE PIECE カードゲーム」転売対策がナイス 商品箱に「管理番号」入れる

   バンダイカード事業部が展開する「ONE PIECE (ワンピース)カードゲーム」で、高額転売が横行している。人気漫画「ONE PIECE」をテーマにしたトレーディングカードゲームだ。

   このカードを取り扱う「みふね玩具店」(埼玉県秩父市)は、商品の箱のひとつひとつに「管理番号」を記入する転売対策を実施。その力の入れ具合に、ツイッター上では「こういうお店に繁盛してほしい」「名案」といった声が出ている。

ブースターパックの入った箱に印字 (写真はみふね玩具公式ツイッターから)
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1箱が3倍以上の高値で

   ワンピースカードゲームで特に転売が目立つのは、カードがランダムに封入される「ブースターパック ROMANCE DAWN」。24パックが入った1箱セットの通常価格は4752円だ。「メルカリ」では2022年10月31日現在、1箱あたり1万6000~8000円を相場として出品されている。

   みふね玩具店は10月30日、「ROMANCE DAWN」が店に入荷したとツイッター上で告知。転売対策として、箱には自社の情報や「管理番号」を印字し、すべてのパックの上部には切り込みを施していると発表した。

   J-CASTトレンドは同店に取材した。印字や切れ込みを入れるのは、「転売価値を下げる」のが目的だ。

   「管理番号」の記入も、転売抑制がねらい。番号入りのものをフリマサイトに出品すると、転売目的で買った人が店に「身バレ」する可能性が出てくる。利用客が転売目的で購入していると確認できた場合は、「販売拒否などの措置をします」。

   また転売屋が新たに別の箱を用意すれば追加費用がかかり、利益を下げられるとの考えもあると語った。

「ガンプラ」でも対策の実績

   みふね玩具店の担当者によると、以前にアニメ「機動戦士ガンダム」シリーズのプラモデルを販売したときにも、似た転売対策を行ったことがある。

   すると「急に(店に)来なくなった方がいっぱいいたので、中には転売目的の人もいたのかもしれないと思いました」。転売目的の来店者が一定数いると判断し、今回のワンピースカードでも対策を実施したという。

   純粋に欲している人に商品を売ることが、長期的には店の利益につながると考えているとのことだ。

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