日本シリーズ前に転売ヤーうごめく ファンは球団へ「通報」呼びかけ
プロ野球・日本シリーズ2022が10月22日に開幕する。ツイッター上では、早くもチケットの高額転売が話題だ。
インターネット上でのチケットリセールサイトでは、定価の数倍でのチケット出品が横行している。
神宮球場1万500円が8万8000円
日本シリーズの対戦カードは、2年連続で東京ヤクルトスワローズ対オリックス・バファローズだ。最初の2連戦は東京・神宮球場が舞台となる。
チケットリセールサイト「チケット流通センター」では、10月18日現在、ヤクルトの本拠地・神宮球場の「SS指定席」(1万500円、税込、以下同)は100件以上出品されている。1枚あたり2万円、高額な例では8万8000円だ。
オリックスのホーム・京セラドーム大阪のチケットでも、「S指定席」(9500円)を例にとると100件以上出品。1枚あたり1万4000円~4万5000円が相場となっている。
ヤクルトは「主催者の許可なく、営利目的でかつ業として行われる入場券および各種引換券の転売は禁止する」と球団公式サイト上で告知。2021年6月4日には悪質な不正転売について警察への通報や、チケットの販売拒否、入場禁止といった措置をとると発表していた。
転売対策の一環で、球団公式サイトに「チケット転売情報提供フォーム」を設置している。「インターネットオークションや金券ショップ、フリマアプリなどで、チケットが販売されていた際は、こちらへ情報提供を」と呼びかけている。
ツイッターには転売に悩むヤクルトファンが、情報提供フォームを利用し日本シリーズの転売チケットを通報したと書き込んでいた。また、「こちらへ通報をお願いします」と呼びかけるファンが複数みられる。
NPB「許可なき転売は違反」
J-CASTトレンドは10月18日、東京ヤクルトスワローズ運営の「ヤクルト球団」に取材した。話によると、日本シリーズの試合は日本プロ野球機構(NPB)が主催しているため、チケット転売に関する情報は同機構に報告や問い合わせてほしいとした。
NPB公式サイトでは転売に関する情報提供フォームは見当たらない。一方、オールスターゲームや日本シリーズの入場券について、有償・無償を問わず第三者に転売、譲渡することは「試合観戦契約約款」により禁止されているとサイト内で説明。主催者の許可なき転売は約款への違反行為にあたるとしている。
また、「今後開催されるオールスターゲーム、日本シリーズ等について、転売に関与された方に対する措置を検討しておりますので、購入されたチケットのお取り扱いには十分ご注意ください」としている。