コロナ禍ついに終わり見えたのか 1日の感染者1万人割れしそうだが

   新型コロナウイルスの第7波が、ほぼ収束しつつある。2022年10月に入ってから急速に鎮静化、1日当たりの全国の感染者数はまもなく1万人を下回り、6月段階の人数になりそうだ。しかし、「第7波が落ち着いても、コロナが終わったわけではない」という指摘や、今冬にはまた第8波が来るとの予想もあり、まだまだ油断できない。

マスクを外してよい場面も増えてきた
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ピーク時の20分の1

   厚生労働省のまとめによると、10月11日の全国の感染者数は1万3123人。3連休明けだったこともあり、前週の同じ曜日の3万9723人から大幅に減った。8月中旬の第7波ピーク時は、26万人あまりの感染者が出ていたので、20分の1程度になっている。

   死者の数も10月11日は27人にとどまった。こちらも8月のピーク時は1日当たり300人を超えていたので激減している。

   このため「第7波は収束へ」との分析も目立つようになった。和歌山県はすでに8月19日あたりをピークに収束へ向かったとの認識を公表している。神奈川県も「9月に入るとはっきり収束の傾向となりました。10月第1週を見ると、日々の新規陽性者数は全国で4万人を下回っており・・・」と、ピークアウトしつつあるとの認識を示している。NHKも10月4日、「新型コロナ第7波は、落ち着きを見せ始めています」と伝えた。

年末には「第8波」?

   コロナの第7波は、これまでよりの流行時より感染者数も死者も多く、長期にわたって感染拡大が続いた。後半になって、感染者の全数把握が見直され、医療機関や保健所の作業軽減が図られたが、政府の対策の遅れを指摘する声も多かった。

   コロナ禍が、今回の7波で終わりになるわけではない、ということも懸念されている。

   東京新聞は10月1日の社説で、「『第八波』に備える必要がある」と強調。「これまでの経験上、感染症流行の波は夏と冬に発生している。今冬に向けて『第八波』が来ることを想定し、今から備えなければならない。そのためにも『第七波』の対策検証が欠かせない」と念を押す。

   テレビ朝日の「グッド!モーニング」は10月12日、年末年始にはまた増えて「一日あたりの感染者数は東京の場合、年末の活動が去年並みならば1万人、より活発なら1万5000人に迫る」というAI予測を報じている。

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