ネコ型配膳ロボ、欲しくない? 「アスクル」「モノタロウ」のお値段は
飲食店でせわしなく働くネコ型の配膳ロボット「Bellabot」。ファミリーレストラン「ガスト」や「しゃぶ葉」などで導入が進んでいる。これが、オフィス用品を取り扱うECサイト「ASKUL(アスクル)」で買えるとツイッター上で話題だ。
店舗での利用や、個人の観賞用に買いたいという人もいるかもしれない。Bellabotの本体価格やリース価格の相場はどれほどなのか。
配送、設置費込みで
Bellabotは、中国「Pudu Robotics」(以下Pudu)が開発したロボット。ガストやしゃぶ葉を運営する「すかいらーくホールディングス」の店舗では2021年から導入が進んでいる。
ディスプレー部分にはデフォルメされたネコの顔を表示。店内でBellabot同士がぶつかりそうになったときには「どいてにゃあ」と音声を発する様子などがかわいらしいとして、ツイッター上ではたびたび話題になる。
好評を受けて、22年7月にはBellabotを模したLINEスタンプ(メッセージの代わりに送信できる画像)がPuduから発売された。
アスクルで販売されているBellabotは「直送品」とのことで、価格は372万9000円(税込)。税別では339万円とされている。配送・開梱・設置費用込みとのことだ。ツイッター上では「そんなにするんだ」「(自動車の)アルファード買える」といった反応が寄せられている。
リースの場合は
Pudu公式サイトによると、Bellabotのメーカー小売希望価格は292万円(税別)だ。
日本国内にはいくつかの販売代理店が存在するが、Bellabotの本体価格は公式サイトに掲載しないところが多い。ただ自治体や各種団体が、配膳ロボットを導入する法人に向け助成金を用意している場合がある。購入問い合わせにあたり、助成金利用の相談を受け付けるとする代理店も複数ある。
東芝テック(東京都品川区)は、Bellabotを扱うSGST(東京都港区)と業務提携をし、同機の全国展開と導入サポートを9月1日に開始したと同日に発表。Bellabotの価格は「292万円~」とし、導入・設定費用が別途かかるとしている。
事業者向けアイテムを扱う「モノタロウ」でも販売されている。アスクルと同じく、価格は税込372万9000円、税別で339万円だ。配送料は一部地域を除き全国で税込5万5000円とある。
リースでBellabotを利用する場合の費用も調べた。
流通業向け情報システムの展覧会「リテールテックJAPAN 2023」(2023年2月28日~3月3日開催)公式サイトでは、出展企業の資料が掲載されている。「DFA Robotics」(東京都港区)という企業の資料に、同社で提供する「Bellabot」に関する情報がある。
こちらでは本体と設置費合わせて「概算310万円」と仮定。5年リース契約の場合は月額「5万6110円」との試算が書かれている。また保守費用は1台ごとに、1年あたり「15万円」かかるとのことだ。
人材サービス会社「キャリアフィット」(札幌市)では、BellaBotの3年リースプランを提供。価格は税別9万4000円で、別途諸費用がかかるとしている
工業用機械を扱うジャロックホールディングス(東京都中野区)でもBellabotの3年間のレンタルプランを提供。故障には無料で保障するとして、月あたりの料金は税別8万8000円とのことだ。これらの例を見るに、本体のリース費用は1か月5~10万円程度が相場のようだ。