「SDGsなスマホ」続々と 「arrows N」はリサイクル素材67%使用

   スマートフォン(スマホ)ブランド「arrows」がリニューアルされる。サステナブル(持続可能性)なブランドを掲げ、新シリーズ「arrows N」を今後リリースする。メーカーのFCNTが2022年10月6日に発表した。

   NTTドコモから「arrows N F-51C」として2023年2月以降に発売予定。環境に配慮しつつ、製品の長寿命化を図った設計が特徴だ。「日本で最もサステナブルなスマートフォン」を目指すという。

23年2月以降にNTTドコモから発売予定「arrows N F-51C」 (画像はFCNT発表から)
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電池もちが4年続く

   FCNT発表によると、「arrows N F-51C」では電気・電子部品を除いた部品総重量に対し、約67%の割合でリサイクル素材を使用した。

   また長寿命化を目指し、電池もちが4年間続く充電制御技術を搭載。電池容量は4600ミリアンペアだ。arrows史上最も長く、快適に使い続けられるという。発売時期から4年間、セキュリティーの更新サポートを続けると保証している。

   本体にはリサイクル素材を使用しつつ、耐久性を両立させた。「IPX5/8」の防水性能、「IP6X」の防塵性能を有しており、本体丸ごと手洗いにかけられる。

   カメラ周りでは、搭載センサーのサイズが従来の1.65倍に大型化。集光能力が向上し、薄暗い場所でも明るく鮮明に撮影できるという。

   なお「arrows N F-51C」をドコモオンラインショップで購入すると、機種代金の1%相当が「公益財団法人世界自然保護基金(WWF)ジャパン」に寄付される。生物多様性の回復や地球温暖化防止などの活動を行なっている団体だ。23年5月31日までに購入された分を寄付の対象とする。

サムスン、OPPO、シャープも

   サステナブルやSDGs(持続可能な開発目標)を意識したスマホは、近ごろ複数メーカーから相次いで登場している。

   韓国サムスン電子が22年4月21日に発売した「Galaxy S22」「Galaxy S22 Ultra」は、同日の当社発表によれば「Galaxy史上初のサステナブルなスマートフォン」。「廃棄漁網」が再生素材として使われている。

   SDGsへの取組みの一環として、海洋生物への悪影響が問題視されている廃棄漁網を回収し、再利用したとのことだ。

   中国OPPOはスマホ「OPPO Reno7 A」の発売(6月23日)に際し、スマホと環境への配慮をテーマにしたPR動画を公開。「どうしてスマホは、環境のこと、もっと語ってこなかったんだろう」と投げかけた。同社の答えとして、Reno7 Aでは「長持ち性能」にこれまで以上にこだわったと説明した。

   シャープが2021年12月に発売した「AQUOS wish」では、本体の35%に再生プラスチック材を使用。紙の使用量を削減した薄型パッケージと合わせ、環境に配慮したと掲げていた。

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