音楽でストーリーを紡ぎたい 「語り部」シンガーソングライター・イシヅヤシン
【連載】DJ Nobbyの「未来のスターがやってきた」
若手アーティストを熱く応援する音楽バラエティーラジオ番組「DJ Nobby's Tokyo LIVE!!」のメインパーソナリティー、DJ Nobbyさんによる新連載。全国放送の同番組に出演した「近未来のトップアーティスト」の素顔を紹介します!明日にも人気沸騰する逸材が登場するかも...?
DJ Nobbyです。第14回のゲストは、物語性のある音楽をモットーに、ピアノ弾き語りをメインとして活動する「イシヅヤシン」さんです!
「久々に金の卵を見つけた」と言われ
イシヅヤさんの「もの作りに関わることが好きです!」との自己紹介から始まった、今回のトーク。「物語を考えたり作ったりすることが大好きで、脚本を書くことも大好きなんです」とご自身で仰るとおり、イシヅヤさんが作る音楽はとてもストーリー性が高く、ミュージシャンからも高い評価を受けています。
小さい頃に少しだけピアノを習ってはいたものの、レッスンの日がアンパンマンの放送日と重なっていたため「行きたくない!」と大泣きすることが続き、短期間でやめてしまったそうです。ただ、高校生の頃にイシヅヤさんは、歌詞を書くことの楽しさに目覚めます。合唱部を指導していた先生から「作文が得意なら、私の作った曲に歌詞をつけてみないか」と誘われて、初めて歌詞をつけたのが始まりなんだとか。
その後は独学でピアノを学び、ミュージシャンとしての活動を開始します。
「ピアノをやろうと思ってから初ステージまでは2週間ぐらいでした。いいなと思う音をひたすら拾ってコピーして、5つぐらいのコードを組み替えて曲を作ったんです」
と振り返るとおり、ミュージシャンとしてのキャリアは試行錯誤からのスタートだったようです。
ただ、初めて出演したバーのマスターから「久々に金の卵を見つけたな」と言われて自信をつけ、ミュージシャンとしての経験を積むこととなりました。
ストーリーを作れるアーティストになりたい
影響を受けたアーティストは、米国のシンガーソングライターであるトム・ウェイツ。初めて聞いた時はあまりハマらなかったそうですが、アルバムを聴いているときに「子守歌みたいで良い曲だな」と思った曲が「Midnight Lullaby(真夜中の子守唄)」だったことに驚き、「言葉の壁を飛び越えてストーリーを作れるアーティストってすごい」と感じたそう。その経験が、現在の「ストーリー重視の作曲スタイル」に繋がっているそうです。
去年リリースした「夜空のサーカス」は、収録されている3曲全てがサーカスに関連した曲となっていて、3曲続けて1つのストーリーに仕立てられています。ジャケットも夜のサーカスを想像させるもので、ご本人曰く「コンセプトシングル」という形のCDとなっています。
全体的に「夜っぽい曲」が多いイシヅヤさん。「声や音楽性が夜型なのは自覚していて、信じられないぐらい朝が似合わない男だと思っています」と語りますが、実は生活スタイルは朝型なんだとか。あまりぐっすりと寝ることはなく、比較的ショートスリーパー体質だというイシヅヤさん。創り出す音楽とのギャップがまた、大きな魅力になっているのかもしれません。
そんなイシヅヤさんのワンマンライブ「CARNIVAL」が、10月2日に「池袋FIELD」で開催。「ライブハウスの中にカーニバルを作ってしまおう!」という意欲的な企画です。ぜひライブハウスに足を運んでください!
高校生の頃から作詞家になりたいと思い、授業中に密かに作詞を始める。19歳の頃、突如ライブをしてみたくなり家にあったピアノを弾き始め作曲を始める。コードを4~6個覚え、曲を作りライブをする。
以降、独学でピアノを弾き続けバンドなども経て現在に至る。夢はイシヅヤシンというジャンルを作り上げ広く認知されること。映画のエンディングを作り歌うこと。 2021.4.1より前線(DJ)とエレクトロスウィングユニット「LATE SHOW CIRCUS」結成。
大学卒業後はマーケティング会社にてプランナーとして仕事をしながら、日々の生活で感じた悩みや苦しさや生きづらさを歌に込め昇華している。
現在は自身のライブ活動の他に楽曲提供や、作詞家としても活動中。
金融機関勤務の知見を生かし、音声配信プラットフォーム「Voicy」でフォロワー7万9000人に向けて「きのうの経済を毎朝5分で!」を配信中。