「ロマンシング佐賀」コラボで「サバ」 佐賀県が渾身のダジャレ作戦
コラボレーショングッズにサバの干物、さらに名前は「ロマンシング サバ」!! これは、人気ゲーム「ロマンシング サ・ガ」の名前をもじったもので、佐賀県と「サガ」シリーズのコラボ企画「ロマンシング佐賀2022」第2弾として登場した。
佐賀県内の企業とのコラボグッズなど、9種類が登場するがその中でも異色を放っているように見える。なぜサバの干物が選ばれたのか、取材した。
ひとつのツイートが運命を変えた!?
「ロマンシング サバ」は、唐津市と九州大学の共同研究で誕生した、アニサキスのいない完全養殖のマサバブランド「唐津Qサバ」を使用している。商品説明も独特で、
「どうしても たべる つもりですね。これも いきもののサバ か‥‥よろしい。たべるまえに このサバ とくと めに やきつけておけ!!」
と、ゲームの説明風になっているのだ。
コラボ実現の経緯を、佐賀県政策部企画チームの光枝剛さんに取材すると、「唐津Qサバ」の知名度アップを狙ってのものと答えた。しかし「ロマンシング サバ」に対しては、2022年9月12日の発表当初は、コラボ企画グッズ数が多いこともあってか、関心度は低く埋もれていたという。
そんな中、県側がサガシリーズの制作会社「スクウェア・エニックス」に訪問する際のお土産として、「ロマンシング サバ」を持参した。すると、同ゲームシリーズプロデューサーの市川雅統さんが9月27日にツイッターで紹介。このツイートは大きく注目を集め、9月28日時点で4万件以上の「いいね」と1万5000回以上のリツイートがされている。光枝さんは「このツイートのおかげだと思います。びっくりしました、ありがたいです」と喜んだ。
商品名はサバとサガで一文字違い、名前も響きも似ている。この点を県側からスクウェア・エニックスに確認した際、「面白いですね」と快諾してもらえたと光枝さん。佐賀県とサガシリーズのコラボは8年続いている。そのため、変わった提案を受け入れてもらえたのも、信頼関係が築けているのが大きいだろうと語った。
(2022年9月29日17時1分追記)タイトルを一部修正しました。