夫との死別から始まる「女」の人生 「美容と恋」に目覚めたおばあちゃん

【明日のベストセラー(70)】

「気分に合わせて音楽のプレイリストを選ぶように、漫画も気分に合わせて楽しんでほしい」

   漫画のクチコミサービス「マンバ」(東京都港区)が、今この時期に読むのにピッタリな作品を紹介する「明日のベストセラー」。漫画のクチコミサービス「マンバ」(東京都港区)が、今この時期に読むのにピッタリな作品を紹介する「明日のベストセラー」。 9月は敬老の日に合わせて「年を重ねて輝くシニア」というテーマでピックアップする。

「はなものがたり」
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胸のトキメキから人生が輝きだす

   第70回は、夫が他界したあと、素敵な女性と美容との出会いによって、主人公の人生が輝きだす「はなものがたり」(著・schwinn)。長年、夫から「みっともない」「どれでも同じ」などと、おしゃれに対して否定的な言葉を言われてきた、主人公のはな代。夫を亡くしたのち、ある日、近所の化粧品専門店で働いている同世代の女性・芳子に目を奪われ、彼女にメイクをしてもらうことに。

   芳子に感じた胸のトキメキを原動力に、はな代は美しく変わっていく。久しぶりに自分のために化粧をし、服を選び、好きな香水を探しに行く。外見だけでなく、内側から朗らかに前向きになったはな代と、そんなはな代をかわいらしいと思う芳子が距離を縮めていく様子が、じれったくいとおしい。化粧や恋のみならず、はな代と同世代の女性たちに立ちはだかっていた社会常識や、現在も直面する理不尽な扱いにも焦点が当てられており、共感や気付きを与えてくれる。第1話はこちら

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