安倍氏の国葬前に「デジタル献花」 一部で不適切投稿も大多数は「純粋な弔意」
安倍晋三元首相の国葬が2022年9月27日に予定されている。8月25日には、安倍氏への感謝や弔意、自身の決意を示したい人に向けた「安倍元総理デジタル献花プロジェクト」がインターネット上で始まった。
プロジェクトサイトには、無料で任意のメッセージを寄せられる。ここに、たびたび「不適切」な投稿が行なわれているとツイッター上で報告されている。
「荒らし」行為か
「デジタル献花」は、有志によって運営されているサイト。ユーザーは「菊(白)」「菊(黄)」「ききょう」「ゆり」「らん」の5種類から献花を選び、メッセージを入力する。
サイトには無数の献花が並んでおり、どれかをクリックすると花に添えられたメッセージを閲覧できる。寄せられた感謝の気持ち、弔意や決意は後日、安倍氏の妻・昭恵さんに届ける予定という。9月21日現在、12万人以上から「デジタル献花」が集まっている。
漫画家のさちみりほさんは9月18日、「デジタル献花」サイトに「荒らし」とみられるメッセージが投稿されていたとツイッター上で報告。添えられている同サイトのスクリーンショット画像内には、「あなた(安倍氏)がもたらした負の遺産は、きっと後世まで語り継がれることでしょう」とのユーザーからのメッセージが表示されている。
このツイートは1000件以上リツイートされ、一部で話題になった。またこれ以外にも安倍氏を批判するような文言が投稿されているとして、他ユーザーからも「デジタル献花」内メッセージのスクリーンショット画像を添えてのリプライによる報告が複数寄せられた。
報告があった投稿には運営が対応
この状況に「安倍元総理デジタル献花プロジェクト」公式ツイッターは9月21日に反応。不適切な投稿について心配の声が寄せられているとしつつ、「事務局に報告があった投稿については、適切に対応しておりますので、ご安心ください」と呼びかけた。
また、「不適切な投稿は全体の0.2%程度であり、99%以上は純粋な弔意や謝意であることもあわせてお知らせ致します」と付け加えた。「不適切」とされるメッセージはごく一部のようだ。