新宿・思い出横丁につながる「角筈ガード」 近くは今やシャッター街に

   東京・JR新宿駅前の東側と西側をつなぐ「角筈(つのはず)ガード」。西口側へ抜けると、昭和を思わせる小規模な飲食店が立ち並ぶ「思い出横丁」が広がる。そしてガードの近くは、かつてはTシャツ店やビデオ店、アクセサリー店といった小さな店舗が立ち並ぶ商店街だった。

   2022年8月25日現在、このエリアは「シャッター街」と化している。

角筈ガード沿いの商店街(22年8月25日撮影)
JR新宿駅の東西をつなぐ角筈ガード(西口側)
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1店だけ閉店告知の貼り紙

   記者が記憶している限り角筈ガード付近では、数年前まではロックTシャツやスカジャンを販売しディープな雰囲気漂う「吉田商店」、ペットショップ「清水園」、ブランド品買い取り店などが営業していた。

   街中の風景を提供する米グーグルのサービス「Google ストリートビュー」で、角筈ガードを調べた。時期は不詳だが、上述の吉田商店のほかに、ブランド品買い取り店「銀蔵」や「大黒屋」、時計・ブランド専門店「W TIMES」があったのを確認できる。

   8月25日13時過ぎにこのエリアを訪れた。テナントが入れそうなスペースは9軒分ほどある。自動販売機2台が設置されている建物を除いてシャッターは全て閉まっており、営業中の店は見当たらなかった。店名が書かれた看板も一切見つからない。

   「大黒屋 新宿東西通路店」があった建物のシャッターにのみ、閉店告知が貼られていた。西暦不明ながら「7月27日(月)を持ちまして閉店する事になりました」とある。ツイッターで調べると、最も古い投稿では、2020年8月にこの貼り紙の写真を投稿しているユーザーがいた。

   ツイッター上には、前述の「吉田商店」を名乗るアカウントがある。2020年までは営業情報や店内の写真を頻繁に投稿しており、確かに同店のものとみられる。そのツイートによると、同店は2020年9月末に「都市開発」を理由に立ち退きとなり、閉店したという。

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