韓国の観光ビザ巡り転売? 「申請予約枠売ります」とツイッターに

   韓国は2022年6月に観光ビザ(査証)の発給を再開した。現状、観光目的で韓国に入国する日本人は、通常はビザの申請が必要だ。8月4日~31日の間は一時的な対応としてビザ無しでの渡航が認められているが、以降もこの措置が続くかは発表がない。延長がなければ、9月からは再びビザが必要となるだろう。

   ビザ発給の申請受付にあたり、日本国内各地域の公館によっては事前の訪問予約を求められる。申請希望者が殺到し、各日程の予約の枠が埋まる事例も起きている。さらにツイッター上ではこの訪問予約をめぐって、金銭的な取引を持ち掛けるような投稿がみられる。

ビザ申請予約の枠まで「転売」するのか (画像は駐日韓国大使館)
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大使館の予約はいっぱい

   駐日韓国大使館の6月22日付発表によると、近ごろは一般査証、観光ビザ申請者が急増。このため同館では7月4日から「領事民願24」というサイトで訪問予約を求めるようになった。予約後の来館時には「予約確認書」を所持するように呼びかけている。

   前述通り、この予約枠は埋まってしまうことがある。8月18日からは、8月22日~26日と8月29日~9月2日の日程分の予約を受け付けている。記者が8月24日に「領事民願24」で確認したところ、これらの日程における「VISA 個人申請」はすでに新規予約ができなくなっていた。

予約確認書の不正転売は禁止

   ツイッター上を見ると、「訪問予約すら取れない」と嘆く声のほかに、

「韓国 東京 領事館 ビザ 同行 買取 代行 予約 譲」
「希望額提示の上DMお願いします!」

と、訪問予約日とみられる日時を提示した上で、予約枠の転売や、有償での申請代行をにおわせる投稿が8月22日から24日にかけ複数出ている。

   また、大使館による正式発表は見当たらず真偽不明なものの、受付予約をした人以外も発給申請に「同行」できるとの情報が存在する。

   この「同行枠」を有償で譲ると持ちかけるツイートも複数存在する。

   訪問予約の枠を実際に転売する事例があったのだろうか。同大使館は8月23日、公式サイト上で

「8月24日から査証受付予約完了者の訪問申請の際、実際査証受付予約を完了した者の同行が必要であり、予約確認書の不正転売やそれを目的とした譲り受けは禁止です」

と発表。不正転売などの行為が発覚した場合には査証申請はできないとしている。

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