ワクチン4回打ってもコロナ防げない 岸田首相や山田邦子さんも感染

   岸田文雄首相が2022年8月21日夕、新型コロナウイルスに感染していることが分かった。首相はコロナ対策の最高責任者で、4回目のワクチン接種を済ませていた。日頃から感染対策を十二分にとっていたはずだが、オミクロン株を防ぐことが出来なかった。

ワクチン接種の目的は、重症化を防ぐため
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微熱とせきの症状

   NHKによると、首相は8月20日夜に微熱やせきなどの症状が出たため、21日午前10時に総理大臣公邸でPCR検査を受けたところ、16時に新型コロナウイルスに感染していることが確認された。

   濃厚接触者は裕子夫人と長男で秘書を務める翔太郎氏のみ。感染経路は分かっていないという。

   首相は今月15日に公務を終えたあと、夏休みに入り、22日から公務に復帰する予定だった。

   幸い22日には熱も下がり、テレワークを始めたと報じられている。31日から公務復帰の予定だ。ただし、今月下旬に予定していた北アフリカ・チュニジアでのTICAD=アフリカ開発会議への出席は取りやめ、そのあとに予定していた中東のカタールとUAE=アラブ首長国連邦への訪問も延期することになった。

ワクチン接種は重症化防止のため

   首相は、8月12日に新型コロナウイルスワクチンの4回目の接種を受けたばかり。メディアの取材に応じ、「自分のためにも、周りのためにも接種できたことは大事なこと」「国民の皆さんも接種の大切さを理解し、前向きに進めてもらえればと期待している」などと語っていた。

   このため、SmartFLASHは21日夜、ワクチン効果への疑問の声が上がる一方で、反論も出ていることを伝えている。

   疑問の声は、「つまり4回目ワクチンは無意味ってことね」。

   反論は、「岸田さんワクチン4回目打ったのに、と言ってる人は、接種してもコロナに感染する場合があることを忘れてしまってるのか」「ワクチンは感染そのものへの有効性は高くないが重症化率を下げるためだっつってたろ...」。

   同誌はさらに、「ワクチン接種のおもな目的は重症化を予防することであって、岸田首相が感染すること自体は不思議ではありません。とはいえ、とくに若い人のなかには、ワクチン接種の際の副反応が強く出る人も多く、接種は進んでいません。今回の感染判明が、こうした傾向にさらにブレーキをかけてしまう可能性があります」(社会部記者)という声も紹介している。

「オミクロン恐るべし」

   朝日新聞によると、官邸内では7月以降、松野博一官房長官のほか、8人いる首相秘書官のうち3人の陽性が判明するなど感染が相次いでいた。

   また、河野太郎デジタル相も自民党広報本部長当時の7月12日、感染が明らかになっている。河野氏は3月に3回目の接種を済ませていた。河野氏は元ワクチン担当相。読売新聞によると、河野氏は接種当時、「次の変異にも備えができ、海外渡航をはじめ、3回の接種をしていただくといろんな事が便利になる。なるべく多くの方に接種をやってもらいたい」と呼びかけていた。

   東京都の調査だと、ワクチン3回接種者は、2回接種者に比べて感染率が約3分の1以下、重症率は約4分の1以下に落ちる。4回目接種者の感染率はまだ明らかではないが、岸田首相のように感染する人も出始めている。

   タレントの山田邦子さん(62)もその一人。8月20日、ブログを更新し、新型コロナウイルスに感染したことを報告した。 山田さんは、4回目のワクチンを接種した夜に発熱があったそうで、「副反応かと思ったらコロナ感染・陽性となり診療所・保健所からの指導により25日まで完全に休まさせていただいております」とつづっている。

   日刊スポーツによると、TBSのキャスター、松原耕二氏(61)も8月9日までにツイッターを更新。新型コロナウイルスに感染したことを報告した。「4回目のワクチンを打って3週間、抗体もマックスに近いほど出来ていたはずなのでは、と思ってしまう。免疫逃避のオミクロン恐るべし」と報告している。

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