「ハーゲンダッツ」スプーンにプラ削減の波 供給停止・廃止のうわさ聞くが
「ハーゲンダッツ」のアイスクリームを購入すると付いてくる、特別なスプーン。J-CASTトレンド記者は先日、コンビニエンスストアでこんな張り紙を見かけた。「ハーゲンダッツ専用スプーンの供給停止」。
あのスプーンは、消えてしまうのか。ハーゲンダッツ ジャパン広報に取材した。
公式発表は「削減」だが
2022年8月上旬、コンビニに入った記者は、アイスコーナーで手書きの張り紙を見つけた。そこには、「プラスチック資源循環促進法の影響で『ハーゲンダッツ』から専用のスプーンの供給が停止している」ため、提供できない旨が記されていた。
ハーゲンダッツ ジャパンは2022年1月19日付のプレスリリースで、スプーン供給量の段階的削減を発表している。その中には、4月から「流通や販売店のご協力を得ながら、当社からのスプーン供給量の削減も図り、プラスチック使用量の削減」が実施されるとあった。
公式発表は「削減」なのだが、ツイッター上でハーゲンダッツのスプーンについて検索すると、「供給停止しているらしい」「プラスプーン配布廃止らしい」といった投稿が複数見つかる。話が違って伝わっている可能性がありそうだ。
ハーゲンダッツ ジャパン広報は取材に対し、供給停止は事実ではないとした。ただし、供給量の削減はしている。そのため、
「今後、プラスチック製スプーンは入手しづらくなると思います」
と答えた。
商品に同梱のスプーン封入を中止
広報によると、供給量の削減に当たり、スプーンの流通仕様を変更したという。
今まではアイスと同数のスプーンを無償で提供し、追加で必要な場合は有償で販売という形を取っていた。しかし、「プラスチック削減のため、商品に同梱して納めているスプーンの封入を中止している」と明かした。スプーンが必要な流通先へは、販売を行っている。
また、「石油由来のプラスチックから、環境配慮型プラスチックを配合したスプーンへ変更しています」とも説明した。