終売「六条麦茶」復活の舞台裏 「ラベルレス」と生産量の深い関係

   終売した麦茶が、ラベルレスボトルとなって復活した。アサヒ飲料の「アサヒ 六条麦茶 ラベルレスボトル」660ミリリットル(ml)だ。

   「六条麦茶」は1988年に発売。32年の歴史を持った麦茶だったが、製造上の理由で2020年に終売していた。ところが今年4月、その製造方法を変えずに復活したのだ。

環境負荷の低減とラベルを剥がす手間の削減も
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550件を超える再販要望

   アサヒ飲料のプレスリリースによると、こだわりの製造方法から必要な生産量の確保が困難になり、2020年に終売。しかしその後、550件を超える再販要望や問い合わせがあり、これを受けて再販売が決まった。

   アサヒ飲料が属するアサヒグループホールディングスが5月20日に公開した「Pick Up」記事によると、製造方法を変えずに再販をできないか検討した結果、ラベルレスボトル限定での発売に行き着いたという。その経緯について、J-CASTトレンドはアサヒグループに取材した。

   同社広報によると、ラベルレスボトルは通常のペットボトルにある食品表示のプリントがない。そのためにバラ売りができずケース販売専用に限定されるのが前提だと説明した。

   「限定商品」とすることで、「限られたコストや製造ラインでの生産が可能になり、問題だった『生産量の確保』をクリアできました」。これが、ラベルレスボトルだからこそ復活できた理由だ。

   再販後には、「大好きだった六条麦茶が復活してたので迷わずケース買いした!」、「もうずっと販売して欲しいです!」といった声が、SNSやAmazonレビューで寄せられているという。

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