あなたの町にも!「おでかけプロレス」 お祭り会場、電車の中だって

【連載】アイスリボン・藤本つかさ 素顔の女子プロレス

   めでたい!

   「藤本つかさ 素顔の女子プロレス」が、今月で1周年を迎えました!パチパチパチ!

   おめでとう自分!

   ありがとうございますJ-CASTトレンド!

   コラムを始めた1年前と、環境が180度変わりました。

   あの頃はチャンピオンとしてリングを暴れまわっており、自分が寿休業するとは夢にも思っていませんでした。

   そんな1周年記念コラムは、数年ぶりの「おでかけプロレス」について。

野外のプロレスは楽しいですね!夏満喫!
プロレスを初めて見る人に向けて、ルール説明
炎天下での実況。思わずタオルを被りました
マットを飛び出して草むらで逆エビ固め!
ステージからダイビングボディプレス。身近にあるもの、何でも使います
歌舞伎町での路上プロレス。仕返しにアルゼンチン!普段やらないけど、やっちゃう
北海道の畑でプロレス。芋掘りしてました
蕨市民公園でトレーニングしてたら、いつの間にか試合になってました!
こちらは石川県和倉大会。この後はご想像にお任せします…
私の母校、東北福祉大学です!
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どう引き付けるかが重要

   アイスリボンの「おでかけプロレス」とは、リングもしくはマットを持っていき、場所を問わず、プロレスを初めて見る人がたくさんいる中で試合をすることです。お祭り会場やフェスティバルなど、野外が多いかな。

   7月17日、埼玉県で開かれた「浦和美園×絶品グルメ☆ピクニック祭り」で、おでかけプロレスを行いました。

   マットは4メートル四方のこちら。コーナーの代わりに脚立を使用。写真で見るとシュールですね(笑)。


こちらのマットで試合します!

   通常の興行は、私達を知っているファンがお金を払って見に来る。おでかけプロレスは、その場にいる人にとって、私達が何者か分からない上に、たまたまそこで試合をしているので、見ても見なくてもいい環境。

   どう引き付けるかが一番重要となってきます。これ、本当大事。試合前に自己紹介をしますが、そこでも「つかむ」言葉をチョイスすることが大切。見てもらうきっかけづくり!

   コロナ禍でしばらく禁止していましたが、「浦和美園×絶品グルメ☆ピクニック祭り」のおでかけプロレスでは、子ども達に向けにプロレス教室を行いました。みんなでスクワットや前転後転をして、最後にプロレス技を一つ、教えます。それは、アイスリボン伝統の「アイストレイン」。実際は、相手選手の上に前転してダメージを与える技です。もちろん子どもに指導するときは安全対策(セキュリティー面)を重視し、技をかける際は選手が必ず補助します。中にはテンションがあがり、はしゃいでしまう子がいるので、目を光らせないといけません。

   やはり選手と一緒に体を動かすことは盛り上がるなと。こういうのも徐々に解禁していけたらいいですね。

路上でずぶ濡れになりながら

   今までフェスティバルやキャンプ場、私の母校・東北福祉大学、また2011年の東日本大震災の後には、「被災地キャラバン」として宮城・岩手県の避難所や保育園などで、おでかけプロレスをしてきました。その中で、過去にこんなアクシデントもありました。

   2016年7月9日、東京・新宿の「歌舞伎町シネシティ広場」で行われた「新宿歌舞伎町POPカルチャーフェスタ×絶品グルメ屋台☆祭り2016」で、おでかけプロレスをしました。マットを敷いて試合をする予定だったのが、まさかの豪雨!直前での中止も考えたのですが、せっかく集まってくださったファンの方のためにもと、マットなし・コンクリートの上での「路上プロレス」に変更。安全に気を配りながら、歌舞伎町でジャイアントスイング、卍固めやキャメルクラッチと、ずぶ濡れになりながら試合をしました。


歌舞伎町での路上プロレス。弓矢固めされてます

   その姿を見た主催者やスタッフの人が、「アイスリボンはどんな環境でも試合ができる」と認識してくれました。その縁でのちに、東京の屋内型テーマパーク「サンリオピューロランド」で、大勢の子どもたちにプロレスを通して「弱い者いじめはダメ」「困っている人がいたら助けよう」と伝えるイベントに参加しました。

   「山手線プロレス」も実現しました。大崎駅西口商店会の主催イベント「しながわ夢さん橋」の企画に、JR山手線の電車を一編成丸ごと貸し切ってノンストップ運行する「夢さん橋号」があったのですが、その中でプロレスをしたのです。


これが世界初の山手線プロレス!

   そして、今回の浦和美園でのプロレスにも繋がりました。

   豪雨の中、試合して良かった(笑)。

   久しぶりのおでかけプロレスを通して、「アイスリボンの原点はコレだ」と気付きました。リングがなくてもプロレスの魅力を伝えることができる。これは東日本大震災時の、被災地キャラバンで実感したことです。

   プロレスを通してみんなの人生が豊かになりますように!

   7月31日はアイスリボン後楽園大会ですよ!

   私の誕生日翌日ー!!

藤本つかさhttps://twitter.com/tsukka0730
女子プロレスアイスリボン所属(https://iceribbon.com/
宮城県利府町出身。利府町観光大使。
東北福祉大学卒業後、広告代理店に就職。上京後、芸能事務所にスカウトされる。プロレスを題材とした映画「スリーカウント」出演のため、2008年プロレス団体アイスリボンの練習に参加したところからプロレスラー人生が始まる。
2015年アイスリボン取締役選手代表就任。18年には東京スポーツ新聞社制定女子プロレス大賞受賞。21年8月23日デビュー13周年を迎える。

【アイスリボン公式YouTube】
https://youtube.com/user/iceribbon
【藤本つかさ公式YouTube】
https://youtube.com/channel/UC_V0vfhOMxE9bCVvxjJ9JBw

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